非天マザー by B-CHAN

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「バイバイン」/ ボクが子供の頃から好きなドラえもんの話

5分後に2倍、10分後に4倍

ドラえもんにバイバインという道具があります。
バイバインを1滴ふりかけると、かけられたものは5分ごとに2倍に増えていくという薬です。
漫画では、栗まんじゅうが1個しか無いのでバイバインをふりかけて5分後に2個に増やし、のび太とドラえもんが仲良く分け合って食べてしまえばそれで良かったんですが、それでは終わりませんでした。
ドラえもんは結局食べずに立ち去ってしまい、のび太が食べ続けるのですが、5分ごとに倍に増えていくので当然、満腹になります。
のび太が処理しきれないほどに増えてしまったところでドラえもんに打ち明けるのですが手遅れ。
最終的にドラえもんがとった方法は大量に増えてしまった栗まんじゅうを宇宙に送り込んでしまうというものでした。
ボクは子どもごころに、宇宙に行った栗まんじゅうはその後も増え続けるんだなあと思っていましたが、具体的にそれを数字で検証したいと思ったのは大人になってからでした。
もちろん漫画の話なのであらゆる物理法則は無視されているわけですが、ここでは単純に体積だけで計算した話をします。
すでにインターネットを検索すれば同じことを考えている人がいましたので、そのページを貼っておきます。


ドラえもん『バイバイン』


上記ページのNext Pageボタンをクリックすれば結論がわかります。
とてもおおざっぱな計算ですが、概ね結論に違いはないでしょう。
5分ごとに2倍というのはなんとなく遅い気がしますが、間違いですね。
5分ごとの「増加率」は確かに一定(2倍)のままですが、5分ごとの「増加数」は加速度的に増えていきます。
10個なら5分後には10個しか増えませんが、100個なら5分後に100個増えます。1億個なら5分後には一気に1億個増えるわけです。
単にそれってすごいねー、という話ではなく、こうやって現象を数字で検証するというのは非常に大事で、正確に数字で検証することで正しい選択を行えることも多々あります。
以前も書きましたが、宝くじを買いに行って1等に当選する確率よりも、その帰り道に交通事故にあって死ぬ確率のほうが数万倍高いわけです。
つまり宝くじを買いに行く選択というのは行動としてはリスクが高くて割りに合わないということです。
ハイリスクローリターンの投資です。
それでも多くの人は数字の検証はやらずにハイリスクローリターンの投資に殺到するわけです。
99.999%の確率で損をするとわかっている株式投資があれば、あなたはやるでしょうか?
それと同じことを多くの人がやっているわけです。
もちろん、そのリスクを承知の上でやるのは自由ですが、ほとんどの人はそのリスクを知ることがないというのが現実ですね。


さて、栗まんじゅうの話は現実的にはいろんな物理法則が絡んできますので、単に体積が2倍に増えることはありません。
興味ある方は、こういうのも読んでみてください。


栗まんじゅう問題