非天マザー by B-CHAN

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人間の目線で考えがちだけど

人間は地球上の小さな小さな存在


自然災害というのは天災です。
天災ですから、人間の意志とは無関係に起こります。
もうこれ以上地震が起こらないで欲しいという祈る気持ちを持つことはもちろん大切なことです。
それでも人間の祈りの有無や強弱とはまったく関係なく地震は起こります。
厳しい言い方をしますが、祈りで何とかなると考えるのは自然への冒涜です。
人間が自然を支配したというのは幻想にすぎません。
だから、地震はもう来ないという希望に満ちた前提で暮らすよりも、地震は必ずまた起こるという前提で暮らす方が大事です。
不安をあおる、という言い方を良く見かけます。
ボクは不安をあおるのが正解だと思います。
必ず起こる現実から目を背けてしまえば準備不足になります。
準備さえしておけば落とさずに済んだ命をみすみす失うことになります。
天災ですから準備をしていても避けられないことももちろんあります。でも準備さえしておけば避けられたのに準備不足で避けられなかったのなら、これほど後悔することはありませんよね。
不安をあおって命を守ることと、目を背けて命を落とすこと。どちらが重要かは言うまでもありません。
天災ではなくても事例はいくらでもあります。
自動車事故でシートベルトさえしておけば助かった命はたくさんあります。シートベルトをしないと車外に投げ出されて高速で激突死するという不安をしつこいほどあおる必要があります。
命を守ることが何よりも大切という意志を貫く必要があります。
特に子供を持つ親なら子供の命は自分の命よりも大切であるはずです。
自分自身の都合ではなく、子供の命を守るために必要なことをしなければなりません。
もちろん不安をあおったからと言って過剰に反応する必要はありません。
過剰に反応したからと言って結果は変わりませんから。
ボクが言っているのは過剰反応ではなく、必要な反応のことなんです。
不安をあおることを避けたために、必要な反応すらできなかった事例がたくさんあり、そのために防ぐことができたはずの落命が起こってしまっています。
もう一度言います。人間の意志とは無関係に天災は発生します。
起こらないことを祈りつつ、起こる前提で行動しましょう。
明日、大地震が来るかもしれないんです。
人間の目線で見ると、余震はいつ終わるんだろうと思ってしまいがちですが、自然規模地球規模で考えれば、数十年なんてほんの一瞬です。
大きな余震はこれから数十年つまりボクらが生きている間はずっと続く可能性は高いわけです。それでも自然界では一瞬の事です。
阪神大震災も今回の東日本大震災も最大震度は震度7でした。
これはどちらも同じ揺れの大きさだったという意味ではありません。
震度というのはあくまでも人間による定義にすぎません。
しかも震度7以上はどんなに大きな揺れでも震度7にまとめられます。つまり人間が勝手に決めたくくりなんです。
地球規模で考えるなら震度8や震度9とでも言うべき激しい揺れは当然起こりえます。
阪神大震災も東日本大震災も同じ震度7なのに東日本大震災の方が揺れで倒壊した建物が少ないから、建築の耐震性能が上がっているという人もいます。
でもさきほども言ったとおり、同じ震度7でも揺れの強さが大きく違っていただけかもしれません。
阪神大震災の方が直下型で揺れも激しかったから多くの建物が倒壊したのかもしれません。
つまり建築の耐震性能が上がっていると思い込むのは危険ですし、それこそ人間の目線にすぎません。
定義上は震度7でも実際には震度8や震度9とでも言うべき激しい揺れが起こる可能性はあります。地球にしてみれば、人間の定義など何の関係も無いですから。
だからこそ、地震が起こったら身を守る行動を取って欲しいと訴えているのです。
きちんと不安をもって適切に準備し、適切に対処して生き残ることができるからこそ希望を持って生きられるのです。
以前書いたエントリーも読んでください。


注意喚起。震度とマグニチュードは違う(特に東京の人へ)