非天マザー by B-CHAN

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テレビが安すぎる時代

テレビは価格破壊の代表選手


ボクの自宅のテレビは40インチのSONYの液晶ですが、正直、23万円くらいで買いました。
2006年の11月で、当時はこれでも破格に安いモデルでした。
ところが、その後、値崩れが激しく、どんどん撤退するメーカーが増え、日本最大の電機メーカーである日立までもがテレビ生産から撤退するというニュースが流れました。
実際どれくらい安いかと言うと・・・。
これらのモデルのリンク先を見に行ってみてください。


この記事を書いている時点でAmazonで5万円台です。
最新の機種よりも一つか二つ古いですが、40インチでもちろんフルハイビジョンです。
いずれもボクの自宅のテレビよりもはるかに高性能・低消費電力で、3Dなどが不要で普通に大画面でテレビを見たいだけなら十分だと思います。
ユーザーにとってはモノが安くなるのは大歓迎ですが、同じものを作りながら、テレビメーカーには5年前なら20万円のキャッシュが入ってきたのに、今は5万円。4分の1。
その中から従業員の給料を払う必要があるわけですから経営的には苦しいはずです。
食品は季節ごとや気候による値動きは激しいですが、それでも400円だった牛丼が100円になることはありません。
いかに電機業界が厳しいかがよくわかります。
もちろん、20世紀と違って、今では海外メーカーも技術力を付け、日本メーカーはもはや世界一ではなくなりました。
テレビ放送が始まったのはほんの60年ほど前。
それ以前は人類は誕生以来数百万年の間、テレビなど無い生活を送ってきました。要するに人間にとって、テレビなんて当たり前のものでも何でも無いわけですよね。
テレビは電機メーカーの看板商品と言われますが、それにこだわっていては、いつか時代の変化から取り残されると思います。
レコードもカセットテープもCD(コンパクトディスク)も登場して数十年でほぼ見かけなくなりました。今はダウンロードで音楽を買うのが主流です。
ニッチマーケットはともかく、大手企業がもし時代の変化を読めず、今でもレコードやカセットテープを主力商品にしていれば、その会社はあっというまに行き詰まるでしょう。
テレビもそういう意味ではどうなるかはわかりません。20世紀から21世紀にかけて普及したものの、22世紀にはテレビそのものが無くなっているかもしれないわけです。
制度でも文化でも文明でも、今、目の前にあるものがずっと続くわけではなく、むしろ変わるのが当たり前という観点で物事を見ないと生き残れないでしょうね。
そういえば、結婚制度だって、今は男女1対1ですが、日本でも100数十年前までは側室を置いたりして1対多が普通に行われていました。
制度なんて、そのときの政治家によってどんどん変わってしまうものであって、今の日本の制度が当たり前でもなんでも無いんですよね。