最初から批判せず期待する
野田氏が新総理になりました。
ボクは、この人のことをよく知りません。
でも知らないからこそ思うことがあるんですよ。
まず、皆さん忘れないで欲しいんですが、総理大臣と言うのは日本で一番難しい(難易度の高い)仕事だと言うことです。
色んな国民や評論家が政府をさんざん批判をしていますが、じゃあそんな批判をしている人たちが総理大臣になったら批判を受ける事なく順調に物事を進められるかと言えば決してそんなことは無いわけです。
よく新橋あたりでサラリーマンがインタビューを受けて政治家を批判しています。
「俺は自分の仕事を立派にやってるぞ!」
なんて言ってるわけですが、そもそもサラリーマンと言うのはこの世で最も難易度が低いカテゴリーの仕事の人達ですから、自分と比較することが間違っています。
嘘だと思うならサラリーマンを辞めて自分で経営してみればいいと思います。サラリーマンとして毎月もらっている給料と同じ手取り額を得るのがどれほど難易度とリスクが高いかが実感できるはずです。
自分は難易度の低い仕事をやっていて、いっぽうで難易度の高い仕事をやっている人がうまく行かないのを批判するのは、ボクはちょっと待てよと思ってしまうわけです。
もちろん総理大臣は自ら手を挙げてその職に就いたわけですから結果に対して批判を受けるべきなのは当然ボクも理解しています。
さて、
野田氏はこれから総理大臣としての仕事を始めるわけです。
残念ながら、すでに批判をしている人たちもいます。
「どうせ期待できない」
「誰がやっても同じ」
なんて声が聞こえています。
でもそれっておかしくないですか?
やった事に対して批判するならまだ理解できます。
でも、これからの人物に対して単に想像だけで批判するのはお門違いです。
この総理大臣は東北の復興だけではなく、景気回復や財政再建など、非常に難易度の高い課題を山のように抱えての出発です。
正直言って、これほどの難題をこなせる人はこの国には一人もいないでしょう。
だからこそ、彼の足を引っ張るようなことはしてはいけないわけです。
何度も言いますが結果に対して批判するならともかく、何もしないうちから批判するのは総理大臣の足を引っ張るのと同じことであり、それは東北の復興や景気回復の妨害をしているのとおなじことです。
繰り返しますが総理大臣の仕事はとてつもなく難しいです。
だからこそ野田氏が独りで行うのは不可能であり、それは野田氏ではなくても同様です。
だからボクたち国民は、新しい総理大臣の足を引っ張るのではなく応援して、協力する事が必要です。
それが東北への支援であり、この国のため、つまりみんなのためになります。
その結果、やはり彼に資質が無ければ、その時には大いに批判して良いでしょう。
ボクは民主党の支持者でも自民党の支持者でもどこの政党の支持者でもありません。
それでも現実に今は野田氏が総理大臣であり、彼が動きを取りにくくなるということは、すなわち、それが東北復興の遅れに繋がることであり、そんなことはあってはならないと思っています。
挙党一致と言っていますが、本当は全国一致すべきであり、ボク個人的には全世界一致を理念としています。
だからこそ、最初から根拠のない批判ではなく、東北を、この国を復興させるべくみんなが協力してほしいと思います。
そして、いずれ結果が出たら、その事に対しては遠慮なく批判してください。
まずは新総理を見て強くそう思いました。