非天マザー by B-CHAN

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あなたは好きな芸能人の握手会に行ったあと、手を洗いますか?

細菌は目に見えない


普段、ボクはこの手の芸能ネタは書かないんですが、あえて実験的にアクセス数を集めまくりそうなタイトルを意図的に付け、そして実験的に記事を書いてみます。
まず、AKB48の握手会で嫌がらせをする人も増えてきたというニュース。


秋元、河西、藤江が告白 AKB48握手会で「嫌がらせ」横行(JCASTニュース)


こういうニュースを見て、
「AKB48の人気が落ちてきた」
と短絡的に考える人もいそうですが、そういった変化を論じるには数字の根拠が必要です。
嫌がらせをする人が増えた→人気が落ちた
では非論理的過ぎます。
例えば、全体の3%の人が嫌がらせをするとし、これに変化がないと仮定します。
元々のファンの数が1000人だったなら、嫌がらせをする人はそのうちの3%で30人しかいません。
しかし人気が上昇してファンの数が10万人に増えたとしましょう。するとそのうちの3%、つまり嫌がらせをする人は3000人にもなるわけです。
この数値を見ればわかるとおり、嫌がらせをする人の増加というのは人気の上昇という裏付けがあるわけです。
ボクがここで書いたのはあくまでも数字の仮置きですから実際には本当の数字で検証する必要はもちろんあります。
ただ、この話の本質は、数字の検証もせずに、
嫌がらせをする人が増えた→人気が落ちた
という結論には結びつかないということです。
間違った判断をしないために論理的思考を身につけましょうという、いつもの話ですね。
で、ここからが記事タイトルに書いた本題です。
好きな芸能人と握手をしたら手を洗わない。
なんだかよく聞きますよね。
もちろん、そんなのは個人の自由です。そうしたい人は、どうぞいくらでも手を洗わずにいてください。
ただし、ここで実際の現象を捉えてみましょう。
まず握手会の間、芸能人は手を洗いません。
つまり、一人目の客の手に付いている菌(言っておきますがまったく菌が付いていない人はいません)は、当然その芸能人の手に付着します。
その芸能人は一人目の客の菌を手のひらに付けたまま、二人目の客と握手します。すると、芸能人の手のひらにはさらに二人目の客の菌が付着し、一方で、二人目の客の手には、さっきの一人目の客の菌がある程度付着します。
これの繰り返しです。
あなたがもし、30人目の客であれば、あなたが握手をした瞬間、あなたの手のひらには、その芸能人がもともと持っていた菌以上に、あなたの前にいた見知らぬ29人のさまざまな菌が付着します。
ここがポイントです。あなたの手に付着したのは「見知らぬ不特定多数」の人たちの手に付いていた得体の知れない複数の菌なわけです。
握手会が終わったあと、芸能人は当然のように手を洗うでしょう。出所のわからない大勢の人たちから付着した多種多様な菌を手のひらに付けたままでいるのは、健康的にもリスクがあるので当然です。
いっぽうで、ファンであるあなたは嬉々として手を洗わない。その手には見知らぬ29人のさまざまな菌がウジャウジャ。
さっきも書いたように、手を洗う洗わないは個人の自由ですが、ボクは、見知らぬ大勢の人たちのたくさんの菌を手に付けたままですごすよりも、手を洗った方が健全だと思いますけどねえ。
人間って、目に見えないものの存在って軽視しがちですが、もし菌が大きくなって、手のひらで大量の菌が真っ黒にうごめいているのが見えたとしても、それでも手を洗いませんか?
というか小さすぎて見えないだけで、実際にはそれが現実なんですよ。


ね、嫌な話でしょ?