非天マザー by B-CHAN

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テザリングって何?実は使えるとめちゃくちゃ便利なんですが、今のところSoftBankのiPhoneでは禁止されています。

テザリングが使えるとモバイル環境が飛躍的に改善


テザリングという言葉を聞いたことがありますか?
iPhone4にはテザリング機能があるんですが、日本のSoftBankはテザリングを禁止しています。
なので、日本のiPhoneユーザーはiPhoneのめちゃくちゃ便利な機能の一つを使えていない状態なんです。
では、テザリングとはどんな機能なんでしょうか。
知っている人は読む時間がもったいないので、今すぐキッチンへ行ってハウスフルーチェでも作ってください。その方が有意義です。
では、知らない皆さん、こんにちは。説明します。
日本中には携帯電話の電波が覆い尽くしています。
SoftBankの電波はドコモやauよりも見劣りすると言われていますが、それですら、人口の99%近くをカバーするほど、日本の大部分に携帯電話の電波が来ているのです。
なので、携帯電話やスマートフォンは日本の大部分の場所で、それらの携帯電話の電波を拾うことによって、通話や通信が行えるわけです。
現在、主に使われているのは3Gと言われる電波です。
いっぽう、パソコンやニンテンドーDSやソニーのPSPはどうでしょうか。
ごくごく一部のノートパソコンを除いて、これらには携帯電話の電波を使って通信を行う機能はありません。
でも無線を使ってインターネットなどの通信を行うことができます。
これは無線LAN(Wi-Fi)を搭載しているからです。
なので、自宅に無線LANルーターを置いている人はLANケーブルをつながなくても通信はできますし、マクドナルドやスターバックス、あるいは駅など、いろんな場所には無線LANの電波が来ていますから、それらの場所でも、パソコンやニンテンドーDSやPSPなどで通信を行うことができるわけです。
この無線LAN、確かにいろんな店や駅などで使えるんですが、電波が届くエリアがとても狭くて、店や駅を離れてしまうと、とたんに電波が届かなくなって使えなくなってしまいます。
なので、確かに全国的に無線LANを使えるようになってきたとは言うものの、3Gに比べて圧倒的にエリアが少なく、屋外ではほとんど使えません。基本的には無線LANのアンテナが設置してある店や駅の中でしか使えないわけです。まだまだ無線LANのアンテナを置いていない店の方が圧倒的に多いのも事実です。これが3Gとの大きな違いです。
すると、外にノートパソコンを持って行っても、無線LANの電波が来ている場所でしかネットが使えないので、不便ですよね。
そこで、どうやって解決するか。
現在、それを解決するために、もっとも使われているのは、モバイルWi-Fiルーターという機械です。
モバイルWi-Fiルーターというのは、携帯電話の電波を受信して、それを無線LAN(Wi-Fi)の電波に変換して発信してくれる機械です。
なので、Wi-Fiの電波が来ていない店や場所などでも、携帯電話の電波が来ていれば、ノートパソコンなどでもインターネットができることになります。
さっきも書いたように、携帯電話の電波はWi-Fiと違って、ほとんど日本中を覆うほどエリアが広いので、これがあれば、だいたいどこにいてもパソコンでインターネットが使えるわけです。
この場合、外出時の持ち物は、

  • 通話用の携帯電話やスマートフォン
  • モバイルWi-Fiルーター
  • ノートパソコン
  • その他の荷物

という感じになります。
とても便利ですが、モバイルWi-Fiルーターという余計なものを持つのが、ちょっと面倒です。
そこで、テザリングの登場です。
テザリングとは、このモバイルWi-Fiルーターの機能を携帯電話やスマートフォンに内蔵してしまったものと思ってください。
テザリング対応の携帯電話やスマートフォンが携帯電話の電波を拾って、それをWi-Fi電波に変換して、パソコンに送ります。なので、外出時の持ち物は、

  • 通話用の携帯電話やスマートフォン
  • ノートパソコン
  • その他の荷物

だけで済みます。
そしてiPhone4には、このテザリング機能が内蔵されているのです。本当なら、外出先で、ノートパソコンの横にでもiPhoneを置いておけば、SoftBankの携帯電話のエリアにいる限りは、ノートパソコンでもインターネットができるはずなんですよ。
ところが、SoftBankはテザリングを禁止してしまっています。
なので、せっかくのiPhone4を持っていても、外でノートパソコンでネットを使う場合は、別途、モバイルWi-Fiルーターを持つ必要があります。
モバイルWi-Fiルーターを自宅に置き忘れればお手上げと言うことです。
SoftBankはドコモやauと違ってiPhoneという人気のスマートフォンを持っているだけに、データ通信量がとてつもなく増大していて、設備の処理能力の限界に近づいています。
現状ですら、その状態ですから、もしテザリングを解禁してしまうと、破綻しかねません。なので禁止しているわけですね。
auがiPhoneを取り扱うという噂が流れていますが、そのときにポイントになるのがテザリングになると思います。
すでにドコモやauは、テザリングを行える携帯電話やスマートフォンを販売していますので、auのiPhoneでもテザリングが行えるんじゃないかと期待できますが、iPhoneは他のスマートフォンよりも圧倒的に多くの台数が売れるので、auが単純に他のスマートフォンと同じようにテザリングを認めるかどうかはまだわかりません。
認めてしまえば、auもSoftBankと同じように、設備の能力の限界を迎えてしまう可能性があるからです。
この先、ノートパソコンが外出先でも自由にネットが使えるようになる道は4つ。

A.ノートパソコン自体に携帯電話の電波で通信できる機器を内蔵すること。
B.テザリングが普及すること。
C.モバイルWi-Fiルーターを持ち歩くこと
D.Wi-Fiのエリアが全国津々浦々に広がること。

A.は携帯電話と同じように、ノートパソコン1台ごとに携帯電話キャリアと月額で契約する必要があるので、ハードルは高いです。
B.は上記の通りです。携帯電話やスマートフォンはほとんどの人が持ち歩いているので、他に持ち物が増えないという点で楽ですよね。
C.も上記の通りで余計な持ち物が増える点で、B.よりも面倒ですね。
D.はとてつもないアンテナの本数が必要になるので現実的には不可能に近いです。

というわけで、実質的に、一番便利なのは、やっぱりテザリング、ということです。
イラストを描かずに文字だけで説明してみました。
理解できましたか?