数字の増減と数字の大小は別の話
まずは、このニュースを読んでみてください。
mixi, Twitter, Facebook, Google+, Linkedin 2011年10月最新ニールセン調査。mixiの集計方法に変更があり、推定利用者数が大幅減
どう思いました?
「mixiはサービスが改悪されたから会員が減って当然だよな」
「mixi大丈夫か」
というふうに、mixiの会員数が減少した事を主体にとらえたのでは無いでしょうか?
そう思った人は、見事に論理的思考から外れてしまっています。
よく読んでみましょう。
カウント方法を変更したために、前月の1472万人から837万人と減少したと書いてあるだけです。
つまり、実際の会員数が減ったとはどこにも書いていません。
会員が1472万人から837万人に減ったのでは無く、もともと800万人程度しかいなかったのです。
それをカウント上は過大に表示していただけなんですね。
「減った」というのは変化を表す言葉です。
「もともと少なかった」というのは状態を表す言葉です。
この違いを混同してはいけません。
なので、「サービスが改悪されたから会員が減った」という意見は、このニュースとは無関係なんですよ。
その点、気づきましたか?
こんな記事を書くと、お前はmixi信者か、と言われるかも知れませんが、それこそ非論理的で、まったくくだらないことです。
このブログでいつも書いていますが、どこかの企業のファンになってしまうと、客観的な意見が書けなくなります。
mixiのファンの人はmixiの事を良く書くでしょうし、mixiが嫌いな人はmixiの事を悪く書くでしょう。
そんな事をしていたら正確な情報発信ができませんし、ボクにとっても読者の人にとっても何のメリットもありません。
どんな人間にもモノにも企業にも長所もあれば短所もあります。
完璧なモノなど存在しません。
だから、長所は長所として正確に書き、短所は短所として正確に書くこと、それが大事だと思います。
論理的に正確に物事を捉えるのにちょうど良いニュースとして取り上げてみました。
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