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ドコモからiPhoneが出るという報道でドコモユーザーが懸念すること

企業が独占化するとユーザーの不利益になる


ドコモ、来年夏にiPhone参入 次世代高速通信規格「LTE」に対応 - 日経ビジネス


いよいよというか予想どおりというか、ドコモからもiPhoneが出るという話が、ここに来て具体化してきました。
まだ確定ではありませんが、Appleにとっても日本での最大手のドコモからiPhoneを出すことは大きなメリットがあるので、早かれ遅かれ実現すると思われます。
ソフトバンクからiPhoneが出て、ソフトバンクが契約数純増トップを走り続け、その後auがiPhoneを出すことによってauはMNPでトップに躍り出ました。
実際、販売ランキングでもiPhone4Sがランキングを席巻している状況です。


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強大な販売力を持つドコモを押さえてソフトバンクの機種がトップに来るというのは、他ならぬiPhoneという機種によるものが大きいと思われます。
逆に言えば、ドコモユーザーとしては、iPhoneが無いので代わりに別のスマートフォンを使っている人も多いんじゃないでしょうか?
もちろんiPhoneよりも他のスマートフォンの方が良いという人もたくさんいるでしょうが、それでもドコモからiPhoneが出たら、かなりのインパクトを与えると思います。
ボク自身も現時点ではソフトバンクのiPhoneを使っていますが、ドコモから出たら、次はドコモ版にする可能性が高いです(他の機種にする可能性ももちろんありますが)。
それくらいドコモのLTEは魅力的です。
LTEに関しては、auは来年、ソフトバンクは再来年と、ドコモと比べると遅れるんですよね。
大手3社からiPhoneが出るとなると、これまではiPhoneで牽引してきたソフトバンクやauはかなり苦しくなると思います。
ボク個人は、別にドコモの関係者でもauの関係者でもソフトバンクの関係者でも無いので、どの会社がどうなろうがどうでもいいんですが、ただ一つだけ懸念があります。
それは現時点でもドコモのシェアが50%近いと言うことです。
これがiPhoneの発売によってさらにシェアが上がると見えてくるのが、ドコモの料金の上昇です。
詳しくはマクロ経済学を学んで欲しいんですが、マーケットにおいては寡占化が大きい企業は価格が上昇します。
もし携帯電話市場が1強(ドコモ)対その他という構図になれば、間違いなくドコモの料金は上がるでしょう。
つまり、ドコモユーザーにとってはドコモが強くなることはデメリットが増すわけです。
ボク自身もドコモユーザでもあるので、ドコモからiPhoneが出ること自体は歓迎なんですが、一方でドコモの寡占化が進み、料金が上昇するという事を心配しています。
ドコモユーザーも含めて、ユーザーにとって一番いいのは、ドコモのシェアがさらに落ちて、携帯各社の競争がさらに激化することです。
民間市場において、競争の激化は、価格の低下と技術の促進をもたらします。
これはユーザーにとって、とても良いことです。
かつてNTTのほぼ独占状態だった家庭用のインターネット回線。
それは料金が高くて回線速度も遅いひどいものでした。
まさにお役所仕事と言うべきものでした。
当然、個人ユーザーががインターネットを使うのも不便でハードルも高かったのです。
そこに民間ベンチャーであるソフトバンクが殴り込みをかけ、競争が発生し、NTTなども影響を受け、瞬く間に安いブロードバンドが普及し、日本では多くの人が快適なインターネットを気軽に使えるようになりました。
ドコモがiPhoneを発売することはもちろん自由ですし、ボクも歓迎です。
しかし、それによってもはやソフトバンクやauは「機種」という差別化はできなくなります。
ドコモユーザーとしては、なんとしてもソフトバンクやauにはこれまで以上に料金やサービス面でドコモに対抗して、ドコモの強大化を防いで欲しいと願っています。


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