文法を論理的に考える
別に、どうでもいい話なんですが。
「やらざるおえない」
と書く人がいます。
間違いです。
物事を覚えるときに、暗記に頼る人と思考を活用する人がいますが、ボクはいつもここで、論理的思考をするようにススメていますよね。
「やらざるおえない」
がなぜ間違いなのか、本当は簡単な事ですが、あえてきちんと論理的に分析しましょう。
まず、そもそも、正解は、
「やらざるを得ない」
ですね。
「やる」という動詞の否定が「やらず」ですが、それを次の体言につなげるには「やらざる」に変化します。
「食べる」なら「食べず」になり、「食べざる」に変化します。
つまり、「やらざる」というのは、やらないことを意味します。
同様に「食べざる」なら、食べないことを意味します。
得ない
「やらざるを得ない」
は、
「やらないこと」を「得ない」
わけですね。
「得ない」は「得る」の否定形。「得る」は、手に入れるという意味ですよね。
となると、
「やらざるを得ない」
は
「やらないこと」を「手に入れない」
になります。
もっとわかりやすくすれば、
「やらない」という選択肢を「手に入れない」
ということですね。
「やらない」方を選びたいのに、残念ながら、その選択肢は手に入らないわけです。
ということは、「やるしか無い」
ということなんです。
英語で言えば、"not doing" を"can't get"なわけですね。
こんなふうに、
「やらざるを得ない」
という文はちゃんと意味があるわけです。
なので、
単に発音だけを暗記して、
「やらざるおえない」
と書いても、間違いと言うことです。