法律が変わることとリスクは関係無い
いや〜、タイトルに「合法的」なんて言葉を入れると、どこか怪しい雰囲気になってきますが、何のことはありません。
誰でも思いつく、ごく簡単な事です。
ところで皆さん、思いませんでしたか?
7月1日から飲食店での生食用牛レバーの提供が法律で禁止されるにあたって、6月末に生レバーの食べ収め客が殺到したこと。
よく考えたら、おかしな事なんですよね。
6月いっぱいでも7月以降でも生レバーそのものには変わりが無い。
つまりリスクは同じ。
そしてこの法律はレバーの生食が危険だからと言う理由で施行される。
だったら、6月中に食べ納めが殺到した時点で何らかの食中毒事故が発生する確率はグーンと上がるわけで、実際、6月末に食中毒は発生していました。
そしてその食中毒に当たった人だって7月からの法律の意味を知っていたはずですから、6月に食べることのリスクも認識していたはずです。
つまり、この食中毒も食べた方の自己責任なんですよね。
逆に言えば、自己責任を取れないのであれば6月中でも食べるべきでは無かったと言うことです。
この自己責任を突き詰めれば、7月以降だって生レバーを食べることはできます。
例えばボクが近所の焼き肉店に行って、一般的な焼き肉用のカルビを注文して、お店が焼き肉用のカルビを出してきて、ボクが生が好きだからと言ってそれを焼かずに生のまま食べたとします。
結果、ボクが食中毒に当たったとしたら、これは誰の責任でしょうか。
考えるまでもありません。
お店は焼き肉用の肉を焼き肉用として出して、ボクがそれを勝手に生で食べたわけです。
お店には何の落ち度も無く、ボクの責任ですね。
生レバーも同じ事です。
従来の生レバーも、7月からは生食用としては出せないので、焼き肉用として出されます。
ボクがそれを焼かずに生で食べれば良いだけのことです。
肉自体は6月までと同じ物ですから、6月までに生レバーを食べていた人にとってはリスクは同じですし、店側には何の責任もありません。
お客が焼き肉用の肉を勝手に生で食べただけですから。
本来、自己責任であるはずの物を国が法律で規制しようというなんていうおかしな事をすると、こうした矛盾がが出てくるのは当然ですね。
なお、自分の行動の結果に自分で責任を取れないような無責任な人は上記の方法は決してやらずに、生レバーそっくりのコンニャクで我慢してください。
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