ネット上の情報や他人の情報だけではダメな理由
先日書いたように、これまでSoftBankのiPhoneを使ってきたボクが、今年、iPhone5でauにMNPしてみました。
インターネット上では概してSoftBankよりもauの電波が良いという評価です。
しかし、ボクはそんなものを信じてauにMNPしたわけではありません。
まず言えるのは、
- ネットの匿名情報だと、情報発信者がauやSoftBankの利害関係者かもしれない。であれば、当然、自分たちに有利な情報を書き込むし、自分以外に不利な情報を書き込む。
- 実名情報であっても、その人がキャリアから利益を得ていれば、そのキャリアに有利な情報を書く可能性がある。
- 電波が良いという意味にもいろいろある。
→例えば、エリアが広いのか。それとも通信速度が速いのか。あるいは都市に強いのか。それとも地方に強いのか。
そうやっていろいろ考えていくと、単純に優劣で判断するのでは無く、自分の目的に合致しているかどうかが大事だという事になります。
これはこのブログでも繰り返し言っていることですね。
もちろん、どこかのメーカーに肩入れする事もメリットは少ないです。
またこれ貼っておきますね。
どこかの企業のファンになることは損という考え方
まず、どこのメーカーが良いか、ではなく、どんな目的に使うのか、そしてその目的に合致している製品はどれか、これが大事なんですね。
例えば、クルマで言えば、ポルシェという非常に高性能なクルマがあります。
もしポルシェの新車が200万円で売っていたとしたらどうでしょうか。
200万円なら正直、破格の安さです。
単に良し悪しの問題なら、よし!買おう!となってしまうかも知れません。
しかし、ボクがクルマを使う目的が日常の買い物で荷物を積む事だったら、いくらポルシェが高性能で安くても、目的に全く合致しません。
荷物もほとんど積めず、運転も難しいポルシェなんかを買ってしまえば、毎日の買い物に非常に苦労するでしょう。
これでわかるように、商品選びで大事なのは、どこのメーカーかとかスペックの良し悪しよりも、目的を大事にした方が自分の為になるという事なんですね。
で、ボクがSoftBankからauに移った理由は、検証に検証を重ねた結果いくつかありますが、ひとつは先日書いたとおりです。
iPhone4SからiPhone5に機種変更して変わった事シリーズ その2 auに変えるとこんな絶大なメリットが
他の理由はまた今度書きますが、電波に関しては、最初に書いたように、世の中に出回っている情報ではなんとも心許ないわけです。
何より重要なのは、さっき書いたとおり、電波が良いかどうかよりも、自分が使うエリアでちゃんと使えるのかどうかなんです。
例えばauはエリアが広くて地方に強いと言っても、地方でほとんど使わない人には関係ありませんし、SoftBankは都心の屋外に強いと言っても、都心の屋外で使わない人にはやはり関係ありません。
あくまでも他人の評判としての良し悪しよりも、自分の使用目的で選ばないと、自分が不便な思いをしてしまいます。
そういう意味ではauが良いかSoftBankが良いかなんて関係なくて、自分の使用目的にどちらのキャリアが合っているのかが重要なんです。
だからauが良いかSoftBankが良いかは人によって違う、というのが正解です。
そしてその結果はあくまでも現時点のものであって、来年には変わるかも知れません。
ボクも今回はauでしたが来年はSoftBankに戻るかも知れませんしdocomoに移るかもしれません。
それはそのときのボクの使用目的とどのキャリアが合致するかによって変わります。
auの山手線での速度計測
例えばSoftBankよりも電波が良いと言われているauですが、例えば次の例はどうでしょうか。
ABCDEFGという7つのエリアがあり、
ABCDE:au圏内、SoftBank圏外
FG:au圏外、SoftBank圏内
だとします。
たしかにこれならauの圧勝ですね。
しかしボクが携帯電話を使うのがほとんどGのエリアだったらどうでしょうか?
この場合、電波が良いauを選んでもボクは不便な思いをするだけですよね。
これが良し悪しよりも目的の合致の方が大事ですよという理由です。
実際、ボクは電波の良し悪しでauを選んだわけではありませんが、たまたまボクの自宅エリア(世田谷区羽根木:京王井の頭線新代田駅と東松原駅の北側付近)では今まではSoftBankの電波が非常に快調で、LTEの圏内であるのはもちろん、これまでのiPhone4Sの3G電波でも、いつも実測で3Mbpsから6Mbps程度出ていました。
それがauに変えてからは、LTEは圏外、3Gでも圏外からアンテナ3本の間をウロウロするようになり、実測でも2Mbps以下に落ちました。
実際にiPhoneを使って3Gのネットサービスの待ち時間は増えました。
こんなふうに、電波の良し悪しという大まかな評判だけで選ぶと、こういうケースも出てくるという事は知っておいてください。
もちろん電波の改善はauもSoftBankも猛烈な勢いで改善していますし、iPhoneを使うのは自宅だけではないので、そのことがすべてを決定するわけではありません。
そこで、山手線でauのiPhone5の通信速度を測ってみました。
あらかじめ言っておきますが、通信速度なんて、時期、場所、時間帯、混雑などで全く変わるので、単なる記事ネタだと思って読んでください。
よく、同じ場所でauとSoftBankのiPhoneで計測して、auの方が速い!とかSoftBankの方が速い!と言っている記事がありますが、同じ人が同じiPhoneを持って同じ場所に違う日に行けば逆転する事もあります。
はっきり言って同じ日に数回計測した程度では、速度やエリアに関して何の参考にもならない事は知っておいてください。
繰り返しますが、比較して良し悪しの記事よりも、自分の目的で選んだ方がよっぽど自分が不便な思いをしなくて済みます。
それでは計測結果を貼っていきます。
下北沢、明大前、神泉はそれぞれ京王井の頭線の駅のホーム上。
それ以外は山手線の駅のホーム上での計測です。全駅ではありません。
最後に渋谷スクランブル交差点の計測結果も貼っておきます。
巣鴨駅と神泉駅だけはLTEがどうしても入りませんでしたが、駅の外では入ったという人もいるので、あくまでも駅のホームだという事を念押ししておきます。
もちろん今後入るようになる可能性も十分あります。
各駅でLTEを2回、3Gを2回の計4回ずつ計測しました。各画面の左上で判断してください。
また画面に表示されているエリアと駅がずれている(池袋駅なのに新宿区と表示)事がありますが、単にGPSの精度が悪いだけなので気にしないでください。
ホントは●●駅:●●Mbpsみたいに書いてけばいいのかも知れないですけど、コピペされてデータだけが一人歩きしても面白くないので、あえて画像を貼るだけにしておきます。
感想
ボクは3年間SoftBankのiPhone(3GS、4、4S)を使ってからauのiPhone5に変えました。
まずLTEに関してはSoftBankのLTEは実際にはほとんど使っていないので感想は書けません。
他人のSoftBankのiPhone5を少し使ってLTEの速さを体感し、それまでのSoftBankのiPhone4Sよりも圧倒的に快適だった事だけ書いておきます。
やはりiPhone5という新機種とLTEの組み合わせは非常に良いです。
auのLTEは広告では全国展開を謳っていますが、そのうちiPhone5に対応しているのは2GHz帯のみ、つまり一部だけです。
どうもこれを誤解しているユーザーは多そうです。
iPhone5のauとSoftBankのLTEについて誤解しやすいこと
2GHz帯というのは、これまで繋がりにくいと言われてきたSoftBankと同じです。auが繋がりやすいのはあくまでもプラチナバンドの3Gであって、iPhone5のLTEは関係ありません。しかもLTEのアンテナはまだまだ少ない。つまり、繋がりにくくて当然です。
実際、いろんな駅で経験しましたが、LTEは確かに繋がりにくいです。繋がるんですが繋がりにくいです。
繋がるのに時間がかかったり、繋がってもまた3Gに戻ったり。
本当はiPhoneがプラチナバンドのLTEに対応してくれれば繋がりやすくなるんでしょうが、今のところ、アンテナを早く増やしてくださいと祈るしかありません。
3Gに関して言えば、ボクの経験で言えば、全般的にSoftBankの方が速いです。
体感的にも速いです。
SoftBankの3Gはとにかくエリアでは不利なんですが、速度的には有利です。auのiPhone5の3GはiPhone4Sよりも仕様上、速度が上がっていますが、それでもSoftBankのiPhone4Sよりも下です。
au : iPhone4S=3.1Mbps、iPhone5=9.2Mbps
SoftBank : iPhone4S=14.4Mbps、iPhone5=21Mbps
ボクの場合は体感的にもそれが出た感じですね。
まあボクがauに移った理由は電波の良し悪しではありませんし、そもそもiPhone5にした以上は3GではなくLTEを活用したいので、LTEの充実を望んでいます。
LTEが普及すればクラウドの活用がますます便利になりますからね。
以上、参考にならない記事を読んでくれてありがとうです。
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