非天マザー by B-CHAN

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ウソの広告を出したauが信頼回復のためにやるべきことは2つ

au版iPhone5のLTEがつながりにくいという公式発表

まずはこのニュース。

au「4G LTE」をiPhone 5で使用した場合の実人口カバー率は14%だったことが判明


auが公式に発表しましたね。
以前からau派とSoftBank派でiPhone5のLTEの電波の良し悪しについて言い争いがずっとありました。
以前の3G回線ではSoftBankの電波の方が他社よりつながりにくかったのは紛れもない事実ですが、そのことが、「SoftBankはつながりにくい」という固定観念となり、3Gとは何の関係も無いLTEまでもが、SoftBankだからつながりにくいという間違った知識が広まる事となりました。
別にボクはSoftBankのLTEがつながりやすいということを言いたいのではありません。
3GのつながりやすさとLTEのつながりやすさはまったく別の話なのに、何の根拠もなくごちゃまぜにして、会社としてひっくるめて判断してしまうことが間違いだと言っています。
物事はひっくるめて考えると間違いのもとですよ、ってボクは前から言ってます。

一つ一つの事象で判断しないと、ひっくるめると判断を誤りますよ


携帯電話の電波も同じで、どの会社のどの規格の電波がどの時期にどのエリアでつながりやすいかは、個別に判断する必要があります。
単にSoftBankがつながりにくいと言ってしまうと、それが当てはまらないケースが当然たくさんあるわけです。
docomoが強いエリアもあればauが強いエリアもあり、SoftBankが強いエリアもあります。
そして状況は日進月歩でどんどん変化しています。
以前と今と将来とでは状況は違うわけです。
個別の検証をやらないで単純にauの方がSoftBankよりも電波が良いという思い込みだけでSoftBankからauに乗り換えた人は、LTEに関してはSoftBankよりもつながりにくくなっている可能性が大きいわけで、そういう意味では損しています。
実は、ボクはauのiPhone5のほうがLTEがつながりにくいということをわかった上でSoftBankからauのiPhone5に乗り換えました。
そのことはすでに去年の9月にこのブログで書いています。
iPhone5が発表された直後ですね。

iPhone5のauとSoftBankのLTEについて誤解しやすいこと


ボクのように検証を重ねて論理的な判断をして納得をした上でauのユーザーになった人は問題は無いでしょう。
しかし一般の大多数の消費者はauの「ウソ」の広告にダマサれたわけです。
今回、役員報酬の一部返上が発表されていますが、そんなのは不祥事を起こした以上は当然ですよね。
しかし、ダマされてauのユーザーになった人には役員報酬が返上されることは何の関係もありません。


auがやるべきは2つ

ボクはauには2つの対応をしてほしいと思っています。
1つ目は、きちんとエリア展開計画を発表すること。
iPhone5のLTEに関してはauはSoftBankより見劣りしますが、auに乗り換えるメリットはLTEだけではありません。

iPhone4SからiPhone5に機種変更して変わった事シリーズ その2 auに変えるとこんな絶大なメリットが


なので、auにはきちんとエリアについて開示してもらい、例えその点では不利だとしても、他のメリットをアピールしてもらいたいです。
2点目は、ユーザーへの返金です。
さっきも書きましたが役員報酬返上はユーザーにはメリットがありません。
田中社長は月例報酬の20%を3ヶ月返上らしいですが、そもそもこれって、年収が5%減るだけなんですよね。
LTEエリア96%というウソの広告にダマされてauのユーザーになったたくさんの人は、当然そのメリットを受けられないわけです。
他社に戻るユーザーには、そのコストをauが負担するのはもちろんですが、他社に戻るとまたメールアドレスの変更など面倒な手続きが発生するので、このままauに残るというありがたいユーザーもたくさんいるでしょう。
そんなユーザーのためにも何らかの返金対応はすべきだと思います。
ピンチをチャンスに変えるのも企業経営の腕の見せどころですからね。


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