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スマートフォンもタブレットもアプリも値上がりする日

アップル製品値上げ

Apple製品が円安で日本では値上がりしているニュースはすでに飛び交っているので、ボクがまたここで書いても意味が無いですね。


Apple、iPadシリーズ、iPodシリーズを値上げ - Macお宝鑑定団Blog


なのでボクの見解を。


円安バンザイ!

日本は資源が少なく、工業製品の輸出で成り立っているような国なので、為替が円安になると輸出企業は有利になります。
海外で同じ量だけ売れても、円安になれば、それだけで日本円に交換した時の金額が増えるからです。
また、同じ日本円の売上で良いなら、海外での価格を引き下げることができるので、他国との競争にも勝ちやすくなります。
なので円安は日本にとってメリットが大きいと言われています。
いや、言われていました、これまでは。
かつて昭和時代。
PanasonicやSONYと言った日本のブランドが世界を席巻しました。
なぜなら日本製品は世界最高のクオリティを誇ったからです。
高品質で壊れにくい日本製品。
これが世界でもてはやされました。


円高へ

日本の貿易黒字が拡大するにつれ貿易不均衡が指摘され、じわじわと円高に進みました。
外国の国々にとっては面白く無いですからね。
円高は日本の輸出産業にダメージを与え、PanasonicやSONYももはや勝ち組どころか、巨額の赤字を計上するようになりました。
しかも何年にもわたってです。


再び円安

しかし今年になって円安が加速。
1ドル=80円台だったのが1ドル=100円台へと猛スピードで進みました。
当然、輸出企業は助かります。


以前とは違う?

でも、以前の日本のように好景気で沸きません。
なぜ?
実はかつての日本企業は世界一のクオリティを誇りましたが、それは言い換えればライバル不在だったのです。
しかし今は日本企業を上回る外国のライバル企業が目白押し。
日本製品のクオリティを追い越したとは言いませんが、追いついたとは言えます。
なので、わざわざ高い日本製品を買わなくても、同等のクオリティで安い海外製品が売れるようになりました。
日本製品のクオリティが落ちたのではなく、ライバルが出現したのです。


円安は困る

つまり環境は変わってしまったんですね。
一方で変わらない環境があります。
それは日本の資源が少ないということです。
資源が少ないので外国から輸入するんですが、円安になると輸入価格が上がるので、日本のように資源の少ない国は困ります。


変わったことと変わらないこと

輸出という面では以前とは変化し、とても大変な状況になった日本。
でも輸入という面では以前と変わらず資源が少ないので、円安で大変になる日本。
つまり、昔は円安は歓迎でしたが、今は円安と言っても、両手を上げて喜ぶわけに行かないのです。


どうする?

最初に書いたアップル製品の値上がりも円安の影響です。
他にもいろんなモノが値上がりしていますし、値上がりして行きます。
高い原料を輸入して日本人の高い人件費で工業製品を作ると、いくら円安でも、そう簡単には海外製品に勝てなくなります。
ましてや今は海外のライバル企業がワンサカいます。
もっと円安にして輸入を拡大するのがいいのか。
ほどほどに円高で止めて輸入コストを低くするのがいいのか。
みなさん、どう思いますか?
ボクにはまだ答えが出ていません。




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