未成年のネット選挙活動を解禁すべき
ネット選挙が解禁されます。
ネット選挙と言ってもインターネットで投票ができるわけでは無いです。
インターネットでの選挙活動をしても良いという意味です。
ただし投票権を持たない未成年はネット選挙運動も禁止されていて、候補者のツイートをリツイートすることも禁止されます。
ボクはこれには疑問を持ちます。
政治や法律というのは将来の世代が強い影響を受けます。
つまり未成年は大きな影響を受けるわけです。
そんな未成年は判断力が未熟という理由で投票権を与えられていませんし、これはボクは止むを得ないと思います。
未成年は自分たちが影響を受ける政治や法律の行方を大人に委ねるしかありません。
だからこそ、ネットでの選挙活動は未成年にも解放した方が良いと思うんですよ。
選挙でいつも問題になるのは低い投票率。
それは、選挙権を持つ大人ですら問題意識を持たない無責任な人が多いことを意味します。
良い政治家がいないから投票に行かないという詭弁を発するトンチンカンな人も多いですが、ならば白票を投じて抗議すればいいんです。
義務を果たさずに権利を主張することは許されません。
一方で将来の当事者である未成年の中には意識の高い人もたくさんいます。
さっき書いたように、投票を制限するのは仕方無いですが、ネット選挙活動すら未成年から奪うのは、そういう問題意識が高い人の機会すら奪うことになります。
もちろん未成年なので判断力が未熟なケースもあるでしょう。
それは大人が判断して「投票」すればいいんですよ。
ネットを活用しよう
ところでTwitterやFacebookは、「バカ発見器」と揶揄されます。
うっかり失言して炎上して社会的評価を落とす事例が後を絶ちません。
ネット選挙活動が解禁されますが、明暗を分けるポイントがそこにあるかも知れません。
つまり、「賢い」候補者は、下手にネットで発言して失言してしまうリスクを避けるため、わざわざTwitterやFacebookを使わない選択をするかもしれません。
黙っていれば失言や炎上のリスクを避けられるからです。
しかし、「黙っているほど安全」なら、何のためにネット選挙が解禁されるのかということになります。
そこでボクの提案ですが、候補者にはTwitterやFacebookなど何らかのネットツールのアカウントを作ることと公開することを義務付けてはいかがでしょうか。
もちろんおそらくほとんどの候補者はそうするでしょうが、大事なのはそこからです。
沈黙するほど安全、では意味が無いので、有権者は候補者にどんどん質問や要望を送信すべきだと思います。
そうすれば候補者は積極的に答えざるを得ません。
そのときに中身の薄い候補者なら、薄っぺらい回答しかできないでしょうし、意識の低い候補者なら失言もするでしょう。
それによって有権者は候補者を具体的に判断することができます。
逆に無難に沈黙するような候補者なら、それはそれで、その程度の候補者なんだと判断されてしまうでしょう。
せっかくネット選挙解禁なので、それを有意義なモノにする必要がありますし、それによって有権者の政治への関心を高める必要があります。
なぜなら、この国を良くするための一番の方法は、すべての国民が自分たちの国を良くする意識を持って行動することなんですから。
国を良くするのは政治家では無いんですよ。