ダイエットの理論は知っている
「ダイエットは運動1割、食事9割/森拓郎著」、を読んで、良い本だと思ったのでオススメしておきます。
ボクは2013年の年明けの体重が81.6kgでしたが、年末には64.2kgになりました。
1年間で17.4kgもの減量に成功しました。
身長は179cmです。
身長がそこそこあるので、過剰な肥満では無かったんですが、やはり81kgから64kgになると、日常生活がかなりラクになりました。
64.2kgの場合のBMIは20なので、標準体重です。やせすぎではありません。
できれば、その体重を維持するのが理想です。
しかし、その後は、ダイエットの意識が頭から抜け落ちました。
急激に太ったわけでは無いですが、普通に暮らすと、少しずつ体重が増えました。
今年の5月末の時点で体重は80kg。数年かけてリバウンドしましたね。
過去に色んなダイエットの本を読み、理論的にはしっていました。
余った糖質が脂肪として体内に蓄積されること。
農耕の歴史はたったの1万年。
人類が誕生したのは数十万年前なので、人間にとっては穀物は異物であること。
本来、人間は米や小麦なんて無い生活をしていて、身体もそのようにできているのに、わずか1万年前、つまりごく最近になって米や麦が登場したわけです。
人間の身体は数十万年間、野生動物や木の実などを食べて生きるようにできていたので、食生活は不安定で、だから体内に蓄積しやすいように、餓死しにくいようになっているわけです。
そんな人類の生活に、米や麦と言う蓄積されやすい食物が登場したので、肥満になりやすくなったんですよね。
ダイエットの基本的な理論はすごくカンタンで、入るカロリーが出るカロリーよりも大きければ太る。
当たり前のことです。
そして人間には生きているだけでも基礎代謝があり、ある程度のカロリーを消費する。
それ以外に、運動でもカロリーを消費する。
ただし運動でのカロリーは大したことが無いので、運動してもなかなかやせない。
ではなぜ運動するのか。
それは筋肉を付けるため。
筋肉は基礎代謝が大きいので、筋肉を付ければやせやすくなる。
そんな理論です。
本書で書かれていること
まあ、それはボクの頭にあったので、基本的には、
- 糖質をなるべく摂取しない
- 摂取カロリーを抑える
- 毎日少しずつでも運動(ウォーキングでも良い)をする
と言う生活を心がけていました。
実際、ダイエットなんて、上記の様に理論は明らかになっているわけです。
なのに、失敗する人が多いのはなぜか。
それは、意思の問題だからです。
自動車でスピードを上げれば危険度は増す。
誰でも分かっている理論です。
それでもスピードを出して事故を起こす人が後を絶たないのは、自動車の性能のせいではなく、運転手の意思の問題だからです。
わかっていてもできない。
では、どうすればできるようになるか。
この本のポイントのひとつです。
答えはカンタン。
人間は、楽しいことは続けられ、楽しくないコト、苦しいコトは続きません。
それに尽きます。
- 食べ物を食べないのは苦しい。
- 激しい運動は苦しい。
だから、続くわけはありません。
ボクが知らなかったことが書いてありました。
それは、筋肉の増加による基礎代謝への影響は大したことが無い、と言うデータです。
つまり、運動してもあまりやせないし、運動で筋肉を付けても基礎代謝もそんなに上がらない。
そして運動がツラい。
だったら、もう、無理にダイエットのために運動する必要は無いってコトです。
別に運動をやめる方が良いと言う意味では無いんですよ。
運動することはダイエット以外に健康面でメリットがありますから。
ただ、ダイエット目的のムダな運動はほとんど意味が無い、と言う意味です。
1日に24時間しか無いのに、1時間近くかけてジョギングして、ほとんどやせない。
それって命のムダ使いですね。
それよりも圧倒的にダイエットに効率よく効果があるのが食べ物。
さっき書いたように、摂取カロリーが排出カロリーを上回れば太る。
それは間違いありません。
しかし、単純に食べる量を減らすのは効率的では無いんですね。
なぜなら、栄養素が不足することで、やせるための身体の活動がかえって衰えるからです。
積極的にカロリーを消費するためには、必須の栄養素があるってことです。
その栄養素を摂れば、やせやすくなるんです。
だから、とにかく食事量を減らす、ではダメなんですね。
では何を食べれば良いのか。
まごはやさしい
と言う言葉。
ボクは当然知っていました。これまでに読んだ本にも必ずと言って良いほど登場します。
ま……豆類
ご……ゴマなどの種子
は……ワカメなどの海藻
や……野菜(トマト、ピーマン、カボチャなどの緑黄色野菜)
さ……魚
し……しいたけなどのキノコ
い……イモ類
あと、基本的に白い材料はよろしくない、と言うのも知っていました。
白いご飯、うどん、パン、砂糖。
では、主食をどうすれば良いのか。
白いご飯を食べなければ確かに炭水化物ダイエットですよね。
でも、ボクも以前に書いたように、炭水化物は、
- 糖質
- 食物繊維
からできているので、炭水化物を丸ごと抜いてしまうと食物繊維も抜くことになります。
食物繊維はむしろダイエットの効果を上げるので、抜くのは良くないんですよね。
あれこれ書いてしまうと、ネタバレになってしまうので、最後にひとつ書いておきます。
これを見てください。コンビニなどで売っている普通のチョコレート菓子です。
ボクの手元にあるので、撮影しました。
本書に書かれているんですが、加工食品は多く使われている順番に材料が書かれているそうです。
この写真を見ればわかるように、砂糖が先頭ですよね。
お菓子として売られている甘いチョコレートの多くは、砂糖が先頭に来ているそうです。
つまり、実は、チョコレートと思って食べているのは、チョコレート風味の砂糖の塊(かたまり)なんです。
これは一例ですが、本書には、このように、原材料名の欄を見るポイントや、さっきの、まごはやさしいメニューのレシピなどが書かれています。
食べるのを減らすと苦しいので長続きしない。
しかも栄養が不足してカロリー消費のための機能も働かなくなる。
それを解決するにはどうするか。
それがこの本には書かれています。
ボクは約1時間で読み終えました。
得たモノは多いです。
ダイエットをしたいのにうまく行かない人、一度読んでみてください。
必要な知識とポイントが身に付きます。
電子書籍版もあるので、スマホでカンタンに読めますよ。