天才
ボクは一般の人と比べるとたぶんかなり多くの本を読みます。
理系とか文系とか漫画とかフィクション、ノンフィクション、そういった区別はせずに何でも吸収するタイプだというのは、これまでにご説明済み。
そんな中、今回は5つの漫画を紹介します。
これらには共通点がって、それぞれ天才が登場します。
ボクは天才が大好きで、そういう天才が登場するストーリーは世の中にたくさんあります。
刑事コロンボ、名探偵ポワロ、ホームズ、キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン、羊たちの沈黙他、映画、小説、漫画など、いろいろ思いつきます。
ボクは何でも好きなんですが、特に、天才が天才の才能を存分に発揮する話が好きなんですよね。
で、最後は正義が勝つ、みたいな。
つまり悪の天才はイヤなんですよ。
たまたま古い作品が多くなりましたが、今でもその知名度と人気は高い作品ばかりで、もちろん今読んでもクオリティは激しく高いです。
読んだことが無い人はダマされたと思って読んでみてください。
読みやすいように漫画ばかりを選びました。
北斗の拳
北斗の拳を読んだことが無い人でもケンシロウやラオウの絵のイメージは知っていると思います。
絵柄がイカツイので、イカツイ、エグい漫画のような先入観を持たれがちです。
実際、そういうシーンもたくさんあります。
しかし、この漫画の本質は、愛、です。
主人公のケンシロウは拳法の天才ですが、その心は愛情そのもの。
とにかく最初から最後まで愛を貫く優しい存在なんです。
で、拳法がめっぽう強い。
強いけれども、数々の強敵に苦戦し、波乱の人生を送ります。
闘いながらも決して愛を見失わない結果、闘った強い相手も最後には強敵(とも)になります。
数々の強敵との出会いと別れを繰り返しながら、世の中に平和をもたらす。
正義の天才がいかんなくそのチカラを発揮する爽快なストーリーかつ涙なしでは読めない重厚な物語です。
ボクが好きなのはジュウザなんですけどね。
デスノート
デスノートは今でも映画やドラマなど、関連作品が作られているので、知っている人も多いでしょう。
キラを名乗る天才、夜神月(やがみらいと)と世界的名探偵L(える)の対決。
物語の位置付けとしては正義の味方はLのはずなんですが、キラは犯罪者の命を次々を奪っていくという意味で、別の意味で大きな正義の味方となっています。
ノートに名前を書かれた者は死ぬという主題は有名ですが、実際にはこの物語の見所は、天才同士の頭脳戦。
ボクが感心したのは、とにかくその伏線の数と回収。
非常に難解な構成ながらそれを矛盾なく組み立てていく論理性に作者の才能を感じます。
重箱の隅をつつくような粗探しをするのも醍醐味の一つ。
ボクはLが大好きなんですが、彼はいかにも天才と言った感じの変人なんですよね。
外面や振る舞いには、どこかとぼけたところがあって、それはさっき書いた北斗の拳のジュウザのようでもあり、あるいは刑事コロンボのようでもあります。
しかし、絶対に悪は許さないという信念のために才能を駆使する姿勢はカッコイイの一言。
ボクもそういう人になりたい、と何度思ったことか。
歴史に残る面白い作品です。
読まないと後悔しますよ。
コブラ
左手に銃を持つ男。
左手は義手になっていて外すとサイコガン。それで敵を撃ちまくる。サイコガンは自分の精神エネルギーが発生源で、それによって自由に曲進できます。
精神力が弱い人間には使えない銃です。
コブラという男はサイコガンを持つから強いのではなく、強いからサイコガンが使えるのです。
強靭な肉体、明晰な頭脳を駆使し、様々な冒険を経験し、ライバルと闘います。
コブラもまた、すっとぼけたキャラで、愛すべき天才。
おそらく日本の漫画家でCGを駆使し始めた先駆者で、とにかく絵がキレイです。
また、登場するキャラクタやマシンなどがとにかく個性的で魅力的。
数話完結の短編方式をとりながら、ひとつの大きな物語になっていて、とても読みやすいのも魅力。
SFっぽい不思議なストーリーにも引き込まれます。
もう、何百回も読みましたね。何回読んでも面白い。
三国志
三国志は2000年前の中国大陸での実話です。
日本人は勘違いしがちですが、日本と違って中国大陸では国がころころ変わるんです。
日本は2600年前からずっと一つの国ですよね。
でも中国大陸では今は中華人民共和国ですが、それまでも中華民国や、清、明など、いくつもの国が生まれては消えて行きました。
三国志はそんな中国大陸の紀元前後の漢という国の存亡をめぐる物語です。
魏・呉・蜀という3つの国の争いです。
日本でもメジャーな三国志で、多くの三国志作品がありますが、その多くは実は三国志演義という創作物語に基づいて作られています。
三国志演義はあくまでも作り話なので史実とは異なるんですが、それでも面白いので一度は読んでほしいものです。
三国志演義では、蜀の国の劉備が主人公扱いです。
劉備が関羽、張飛と義兄弟の契りを結び、活躍します。
その参謀として登場するのが歴史に残る天才軍師と呼ばれている、諸葛亮孔明です。
孔明はあまりにも天才で、しかも義の心が強く、劉備の死後も劉備の思いを固く守ります。
孔明の天才ぶりに対し、蜀の国は劉備亡き後、愚鈍な劉備の息子を始め、人材に恵まれず、完璧な作戦を立てても部下のミスで敗戦したり、ホントに気の毒な生涯を送った人物です。
哀しき天才と国家の存亡という壮大なストーリー。
かずある歴史作品の中でも代表的な一作です。
生涯に一度は読んでみてください。
ちなみにボクが好きなのは孔明と関羽ですね。関羽は横浜に関帝廟があって祀られています。
上記の横山光輝版三国志は、この記事を書いた時点では電子書籍化されてませんね。
また、次の蒼天航路は史実の三国志に近いと言われていて、主人公は魏の曹操です。こちらも、はちゃめちゃ面白いです。
ブラックジャック
最後は手塚治虫作品。手塚作品は一生かけて全部読みたいと思っています。
そんな中でも代表作のひとつがブラックジャック。
全体を大きな流れを貫きつつ、基本的には1話読み切りの短編でとても読みやすいです。
医師免許を持たない天才医師。
他の医者では治せない症状でも治し、一方で、治せるはずの患者でも治さないことも。
それにはひとつひとつ意味があります。
医師免許を持たないのも、単に不法が目的ではなく、もっと深い信念があるんです。
法外な治療費を求めながら、それを誰かのために差し出すこともある。
漫画なのでもちろん現実の医療との矛盾もあるでしょうけど、これは現代の医学、医学界、そして社会に生きるボクらに問題を投げかける作品です。
天才が登場する作品
以上です。
他にもボクが知らない天才が登場する作品がたくさんあると思います。
上記の作品でボクの好みの傾向がわかるんじゃないでしょうか。
ぜひ、教えてくださいね。