会計に入る前の面白い読み物
みなさん、こんにちは!
B-CHANです。
AppleのiBook Storeで、大ベストセラー本、
「さおだけ屋はなぜ潰れないのか? / 山田真哉著」
が期間限定で無料になっています。
iPhoneやiPadで読めます。
端末にiBooksアプリが入ってない人はダウンロードしましょう。
これで読めます。
山田氏は公認会計士、税理士で、この本は一般の人に経営の疑問をわかりやすく答えてくれます。
ボクも数年前に読んだんですが、かなり一般的ですね。
ボクは金融業界(銀行、保険)出身なので、この本を読んでプラスになることはあまり無かったですが、会計などの知識の無い一般の人には面白い読み物だと思います。
今では珍しくなくなりましたが、いわゆる一般の人に専門知識をわかりやすく書くタイプの書籍の先駆けじゃないでしょうか。
企業会計というのは、家庭の会計、つまり家計簿とは根本的な違いがいくつかありますが、その中でも大きなのが、公的な企業会計は複式簿記である点だと思うんですよ。
家計簿は単式簿記です。
いくら収入があっていくら支出があって、差し引きいくらの残高がある。
それが単式簿記です。
というか家計簿をつけている人は単式簿記という言葉すら知らない人が大半でしょう。
そんなことを意識するまでも無いくらい単純な管理法が単式簿記です。
プラスとマイナスを繰り返して残高が算出されるだけなので、その性質がわかりません。
例えば1万円の収入があって3千円の支出があれば7千円の残高です。
財布には7千円入ってるはず。
しかしもし3千円の支出のうち2千円分はクレジットカードでの支払いだとしたらどうでしょうか。
現金では1千円の支出なので財布には9千円残っています。
帳簿残高は7千円で現金残高は9千円。
単式簿記にはこういう欠点というかわかりにくさがあります。
一方の企業会計で使われる複式簿記。
支出と言っても、それが現金支出なのか掛け払いなのか区別されます。
貸借対照表(バランスシート)には資産の内訳(現金なのか土地なのか株なのか)が明記され、負債の内訳も記載されます。
わかりやすい話をしましょう。
ある家庭の帳簿の残高が3億円と書かれていたらどうでしょうか。
3億円もおカネがあっていいな〜と思うかもしれませんね。
ではその3億円がどうやってできたのか。
実は借金3億円ならどうですか?
3億円借りてきたので残高が3億円ある、という状態です。
これって実際は貯金ゼロと同じですよね。
これがわかりにくいのが単式簿記の欠点です。
さっき書いたように複式簿記では資産(3億円)と負債(3億円)とが記載されます。
この資産3億円は3億円の借金によってできたんだなとわかります。
「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」では、この点についてはほとんど触れられていません。
複式簿記について書くと専門書が一冊書けてしまいますが、そういう意味においては、この本は専門書の手前の読み物です。
その分、一般の人にはとても読みやすく、大変面白い本です。
この本を読んで、ぜひ複式簿記の世界に進む人が増えればいいなと思います。
このブログでもたまに言っていますが、会計は世界共通言語であり、会計ができる人は企業経営の本質がわかります。
出世しやすくなりますよ〜。
できれば、あわせて、ファイナンスについても勉強すれば無敵。
次のステップはこれ。
彼の名前が何となくボクの本名と似ていて出身大学も同じで親近感があるんですよね。
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