AI
コンピュータの世界は日進月歩です。
人間の進化は非常に遅いのです。
1000年前、日本で言えば平安時代くらいですかね、その頃の人間の身体の構造と、現代人の身体の構造なんて、ほとんど変わっていません。
走る速さだって、少しは速くなったでしょうけど、5倍とか10倍にはなりません。
しかしコンピュータなんて、10年も経てば、10倍100倍は当たり前。
人間の進化のスピードよりコンピュータの進化のスピードは圧倒的に速いのです。
なので、個々の分野においては、AIは人間の能力にやがて追い付き、追い越します。
すでに追い越している分野も少なからずあります。
有名なのはチェスですよね。
コンピュータAIによるチェスは、とっくの昔に人間の強さを追い越してしまいました。
仕事
では、AIが人間の仕事を奪うでしょうか?
これも実は、すでに個々の分野では奪われているコトが少なからずあります。
皮肉なコトですが、人間社会の進歩が、AIによる仕事の略奪をやりやすくしているのです。
大昔、人間がまだ狩猟生活をしていた頃。
人は、狩りをしたり、食事を作ったり、寝床を用意したり、とにかく多様なスキルを求められました。
そうしないと生存できない時代です。
それから数千年、数万年。
現代人は、仕事が細分化されています。
例えば、タクシーの運転手は、タクシーの運転と言うスキルで生きていますが、調理のスキルが無くても生きられます。
他のほとんどの仕事もそうです。
専門化されているのです。
すると、AIも、あらゆるスキルを身に付ける必要は無くなっているわけです。
特定の分野に特化したAIでさえあれば良いのです。
複雑で巨大なAIである必要は無いのです。
だから、AIが人間の仕事を奪いやすくなっています。
要件としては、市場が大きいコト。
巨大なマーケットであれば、そこに開発費を投じてAIが作られます。
結果として、人間からAIに置き換わります。
逆に、ニッチなマーケットでは、開発費を投じてAIを開発しても投資が回収できないので、そう言う世界では、AIが人間の仕事を奪う可能性は低いわけです。
と言っても、そんな世界では、人間も食べて行くのが大変なわけですが。
と言うわけで、今回は、AIの話。
人間社会の進化と細分化により、AIが入り込みやすくなっていると言うお話でした。