営業
ボクがサラリーマンとして勤務している会社は不動産会社です。
不動産会社とひと言に言っても広範囲です。
- 戸建住宅を建てる会社
- マンションを建てる会社
- オフィスビルを建てる会社
- 賃貸住宅を管理する会社
- 分譲マンションを管理する会社
- 売買不動産を仲介する会社
- 賃貸不動産を仲介する会社
- 自らが大家として貸す会社
- 土地・建物活用をコンサルティングする会社
他にもいろいろあります。
基本的にはITとは最も遠い業界のひとつだと思います。
人付き合いで業績が左右されるコトが非常に多いです。
酒、ゴルフ、まさに昔ながらの慣習が今でも変わらず、だからこそ、参入しやすく、業者の数が非常に多い業界でもあります。
アルコール
どんな会社でも利益が出なければ倒産します。
納税額を少なくするために税務上の決算数値を少なく見せる会社は多いですが、それでも実際には儲からないと企業は継続できません。
決算発表の数字と内実とは異なるコトも多々あります。
不動産会社にいれば、基本的にはどんな従業員でも人付き合いが大切です。
ボクの勤務先でも、昔から、その色合いは変わりません。
「社長こそが最大のお客様。」
これは社長の考え方です。
なので、転職歴の多いボクが経験した中でも、一二を争うくらい、従業員は社長に服従しています。
入社した当初は、ボクは、軍隊かと思いました。
行事の終わりに社長を乗せたクルマを見送るために、従業員がズラリと並んで、
「お疲れ様でした!」
と見送る。
まあ、こんな会社は少なくないんでしょうけど、こうでは無いまともな会社も増えている現在では、奇異に映ります。
ホントは、社長とか平社員ってのは、単なる役職の違いであって、人間の上下とは無関係です。
社長は責任が重い代わりに大きな報酬をもらい、平社員は責任が軽い代わりに少ない給料です。
それだけの話であり、社長がエラいわけではありません。
人としては対等です。
以前、とある忘年会で、ボクの同僚がずいぶん飲まされました。
飲まされて気を失って倒れました。
救急車を呼ぶべきか否か。
その判断をするレベルでした。
結局、彼は、しばらくして自宅までタクシーで送られました。
その宴会の最後の締めで社長は言いました。
アイツは、普段は積極性が無いが、今回は、よくがんばって飲んだ。
そんな趣旨でした。
もちろん誰も逆らえません。
社長が絶対権力ですから。
ボクなんかは、そんな発言に吐き気がするんですよね。
会社とは、経営者とは、従業員の安全を先頭に立って守るのも仕事のウチだと思うんですよ。
しかし、ぶっ倒れている従業員を見ておきながら、よくがんばって飲んだ、と。
確かに、接待などで、お酒を飲むコトもあるでしょう。
お酒を飲む付き合いで有利になるコトもあるかもしれません。
でも、そんな方法でしか業績につながらないのであれば、そんな会社に存在価値はあるんでしょうか。
平成も終わろうとしている中で、未だに、このような考え方を持っている人がトップに立つ会社。
身の危険を感じるんですよね。
これってブラックなんでしょうか。