銀行
ボクはかつて銀行員でした。
財閥系の巨大な銀行にいました。
会社を好きだったわけではありません。
会社と言うモノを好きにならないのは昔もいまも同じですが。
ボクは若い頃からいまに至るまで、ずっと同じ思いを持っています。
それは、大企業が倒産しそうになったとき、あるいは倒産したときに、税金を投入して救済する国の論理のおかしさです。
大きすぎて潰せない
と言うフレーズ。
つまり、その企業を潰してしまうと、世の中に混乱を来す、だから救済しなければならない。
巨大な銀行が潰れると、取引き企業が巻き添えを食らう。
巨大企業が潰れると、取引き企業が連鎖倒産する。
実際には過去にいくつもの大企業が潰れました。
そしてそれ以上に数多くの中小企業が潰れています。
大企業への国家による救済は、どちらかと言えば政治家と企業家の都合による面が大きいんですが、大きすぎて潰せない、なんて言われると、信じてしまう国民も多いんですね。
で、結果として、貴重な国民の税金が赤の他人の大企業の救済に使われ、そして救済された大企業の従業員は高い給料でぬくぬくと生活し、救済のための税金を使われた中小企業の従業員が生活に苦しんでいたりします。
ボクも勤務先の倒産を何度も経験していますが、一方で、救済された大企業の従業員である友人も何人もいました。
そんな中で、とある救済された企業の従業員である友人が、
「そんな昔の話をいまだにするなよ。」
と言ったことがあります。
ひどいでしょ。クズです。
もちろん友人としての縁も人間としての縁も切りましたよ。
心の冷たい人間と人生で関わる必要はありませんからね。
当然、りそな銀行とも付き合いません。あ、銀行名、出しちゃった。
ボクの知らないところで、他にもそんな企業、そんな人たちはいるんでしょうか。
大企業
で、冒頭で書きましたが、大企業を潰せない論理。
ボクが昔からずっと思っていること。
それは、
人質を取る犯罪者
に似てるなあ、と。
思いませんか?
犯人を手荒く扱えば、人質の命はどうなるかわからない。
だから、犯人を丁重に扱う。
いま、この企業を潰せば、国民の生活はどうなるかわからない。
だから、悪い企業を救済する。
最近、日産やスバル、東芝や神戸製鋼ほか、とにかく悪事が多いですよねえ。
そんなニュースを見るたびに、ボクは昔から思っているそんな考えが繰り返し思い出されるのですよ。
みなさん、どう思いますか?