銀行
ボクは昔、銀行員でした。
銀行員と言っても様々な職種があります。
ボクも色々と経験しました。
いわゆる世間一般の人がイメージするような銀行の窓口業務も経験しました。
その際に、本人確認について、厳しめに学びました。
本人
銀行にやって来たお客さん。
例えば、口座から現金を引き出す手続きだとしましょう。
すると、先に窓口で、通帳を提出して書類(出金伝票)に署名、捺印します。
原則的には、通帳と印鑑が揃わないと出金できません。
つまり、これが本人である証ですね。
そして、通帳を窓口に預け、代わりに番号札を受け取って事務処理を待ちます。
例えば45番と言う普段を渡されるわけです。
さて、ここからがポイント。
事務処理が終わった際に、窓口の行員は、
「45番のお客様。」
とは呼びません。
必ず、名前で呼ぶのです。
番号札を渡したのだから番号で呼べば良いと思いますよね。
でも、もし、別の人が45番の札をこっそり奪い取っていたとしたら。
そうです。
ニセ者が現金と通帳を受け取ってしまうリスクがあるわけです。
なので行員は、名前で呼び出し、呼ばれた人が番号札を渡すコトで、名前と番号の一致を確認するわけです。
こうすれば、番号札をこっそり奪ってもニセ者が通帳と現金を持って帰ってしまうリスクはありません。
銀行は、こう言う点は、わりと厳格なのです。
でも、他の業種では、ここまで考えている窓口は少ないですよね。
セキュリティとしては甘いわけです。
例えば、スマートフォンの修理で預けて番号札を受け取り、修理が終わったら番号札を渡して返してもらう。
つまり、返却時には、本人かどうかの確認は行われないわけです。
最近、銀行の窓口に行くコトなんてありませんが、行くと面倒だと感じるのは、そう言った厳格さがあるためでもあるんです。