従業員
経営者は従業員に、経営者目線を求めます。
ボクは、従業員が経営者目線を持つのはすばらしいコトだと思います。
与えられた作業を、単なる作業として行うのか。
それとも大局的に考えて行うのか。
ドラッカーの本に有名な話がありますよね。
石を切っている石工職人たち。
何のためにそれをやっているかと尋ねると、
1人目…おカネをもらうため
2人目…立派な職人になるため
3人目…立派な協会を建てるため
どう生きるかは自由。
ただし、大きなビジョンを持つ人は、目標へのマイルストーンが見えやすいので、実現可能性は高まると思います。
経営者
一方、経営者が従業員にそれを求めるのはリスキーです。
非常に勘違いされやすいんですが、従業員の能力で会社の業績が左右されるコトは極めてまれなのです。
大企業には優秀な人が集まり、それが利益の源泉となる。
ほぼウソです。
もちろん、たまに、従業員の悪事によって企業が傾くコトはありますが、それは悪事であって能力とは別です。
歴史を見ましょう。
過去、数々の大企業や中小企業が倒産しました。
そのほとんどは経営者の経営ミスです。
これがポイント。
業績が上がらず、従業員の無能を嘆く経営者。
言ってあげましょう。
業績が上がらないのは、あなたのせいですよ、と。
従業員が経営者目線を持つコトはすばらしいですが、経営者が業績を従業員のせいにするのは、完全なる間違い。
企業は経営者を映す鏡。
ズタボロのブラック企業は、要するに経営者がそうなんです。