マスクの出品
今回は、ロジックの話をします。
現実に行う話では無いので、ああ、そんな考え方か〜、と思って読んでみてください。
ボクは以前から、モノを売る側なら、メルカリよりもヤフオク!が有利と言って来ました。
理由もきちんと書いてあります。
今後、政府から各家庭にマスクが配られます。
このマスクを、メルカリやヤフオク!で出品したと仮定する話です。
マスクの需要
8年近く前に書いた記事ですが、物価が決まる仕組みを読んでみてください。
例えば、スーパーへ買い物に行けば、野菜の価格は変動しているのに気付くと思います。
キャベツが豊作の年はキャベツの価格は下がりますし、不作の年は価格は上がります。
まさに、需給で物価が決まるのです。
メルカリとヤフオク!の違いは何でしょうか。
メルカリは、出品者が自分で価格を決めて出品します。
なので、マスクを1枚1万円で出品するコトも可能です。
今はルールとして禁止されていますが。
とりあえずそのルールは別の話なので今回は置いておきます。
マスクを1枚1万円で出品すると、ぼったくり、と言われそうですが、そうでもありません。
例えば、世の中に大量のマスクが売られていて、不足していないケース。
その場合は、マスクを1枚1万円で売っても、恐らく売れません。
つまり、価格を上げると言うコトは、出品者側にもリスクがあるのです。
何せ、売れなければ1円も手に入らないのですから。
売り手にとって、メルカリの難しさは、そこにあります。
安値で出品すれば、ホントはもっと高く売れたかも知れない。
高値で出品すれば、売れないかも知れない。
また、マスクが不足している現在、1枚1万円で出品すれば、世の中から非難を浴びるでしょう。
そこで、ボクは売るときはいつもヤフオク!です。
これまで何百回も経験してきました。
出品はいつも1円です。
つまり、1円のまま落札されれば、ボクには1円しか入ってきません。
しかし、現実には巨大なマーケットが存在します。
その中で、2円で買っても良いと言う人がいれば、その人が勝ちます。
10円で買っても良いと言う人がいれば、その人の勝ち。
100円で買っても良いと言う人がいれば、その人の勝ち。
つまり、世の中で、一番高値で買ってくれる人に売るコトができます。
よって、メルカリのように、安すぎたと言うコトもありませんし、高くて売れないと言うコトもありません。
出品商品の最適価格を市場が決めてくれるのです。
実際、ボクは、何度も中古のiPhoneをヤフオク!で売ってきましたが、リサイクルショップに売るよりもはるかに高く売れました。
ここで、もしボクが政府からの配布マスクを1円で出品したとしましょう。
つまり、最悪の場合、ボクはマスクが1円でしか売れないかも知れないわけです。
しかし、現在は、マスク不足。
どんどん価格は上がっていくでしょう。
そして、ついに、1万円で入札した人が勝ったとします。
これって、ボクが1万円と決めたわけでは無く、入札者が1万円で買うコトを希望したわけです。
イヤなら入札しなければ良いのですから。
つまり、ボクは1円で出品した。
でも、買い手は1万円で買うと言った。
この場合、この取引きの売り手は非難されるべきでしょうか。
1枚1万円で売るなんてヒドい、と言うべきでしょうか。
売り手はリスクを取って1円からスタートしてる。
もしかしたら売れずに無収入かもしれない。
でも、買い手が自分の意思で1万円で入札した。
ボクは売り手がメルカリで1万円で出品するのとは全然違うと思うんですよね。
まあ実際には、ヤフオク!でもマスク出品は禁止でしょうけど。
ボクが言いたかったのは、世の中の多くの人は、目先の現象だけに囚われて賞賛したり非難したりする。
1万円で売るなんてヒドい!
と。
でも、現実には、その裏側には様々な事情がある。
原因があるから結果があるわけです。
そのプロセスをロジカルに考えず、結果だけ、目先の現象だけを見て、右往左往する人が多い。
そこに、わざと、こんな話を投げかけてみました。
みなさん、どう思いますか?