標記
今年、東京都内に、高輪ゲートウェイ駅と虎ノ門ヒルズ駅がオープンします。
ボクは、今までに経験した仕事の中で、商業施設の運営のコトを思い出すんですよね。
例えば、デパートなどの商業施設では、その中のひとつの店舗が閉店し、別の店舗が開店するコトがあります。
その際の、デパート運営側って、わりと大変なんですよ。
例えば、8階建てのデパートの5階のひとつの店が変わったとします。
すると、地下から8階までの、フロア案内図をすべて書き換える必要があります。
ひとつのフロアだけでも複数の案内図があるんですよね。
エスカレーター付近や階段付近、出入口付近など。
ひとつのフロアに8箇所の案内図があるとすれば、それが8階建て、地下も入れれば10階建てだとすると、80枚のフロア案内図があります。
その80枚をすべて書き換える作業が発生するんですよね。
店が入れ替わったのは5階のひとつの店舗だけ。
でも、書き換え作業は80枚のフロア案内図。
もちろんそれだけでは無く、インターネットのフロア案内なども書き換える必要があります。
紙のリーフレットもすべて作り直しですね。
ボクはそれをやっていた人間なので、店舗が入れ替わるたびに大変だったのを思い出します。
新駅
高輪ゲートウェイ駅は今年の3月にオープンします。
すると、JRの各地の駅にある路線図をすべて書き換える必要があります。
膨大な数ですよね。
また、私鉄の駅でもJRの路線図が掲示されていれば、それらもすべて書き換える必要があります。
もちろん、ネット上のあらゆる路線図もすべて。
乗換検索サービスもすべて。
東京都内にたったひとつの駅がオープンするだけで、全国の膨大な掲示を書き換える必要があるわけで、想像を絶する数の作業が発生します。
そして、6月には虎ノ門ヒルズ駅がオープンします。
高輪ゲートウェイ駅がオープンしてから、わずか3ヶ月で、また全国のあらゆる路線図を書き換える必要があるわけです。
JRは当然だとしても、他社にとっては負担が大きいですよね。
自社では無いので、本来は必要無いとも考えられますが、乗客にとっては関係無いわけで、事実と異なる掲示があれば問題なので、やはりやらないわけにはいかないんですよね。
駅だけでは無いんですよね。
ボクが働いていたような商業施設でも同じです。
新駅ができると、商業施設で配布しているリーフレットの路線図の書き換えも発生します。
その商業施設がJRと全然関係無くても、ウソの情報を配れないので、やはり作り直さざるを得ません。
ある意味、とばっちりですが。
そんなわけで、都内に新駅が2つできる。
それだけのコトですが、それによって全国で膨大な数の作業が発生しているコトを知ってもらえれば。