会長
とある製薬会社の製品が健康被害を出したと言うコトで、その会社の会長と社長が辞任するそうです。
多くの人が誤解しているかも知れませんが、会社(株式会社)で一番エラいのは、会長でも社長でもありません。
ここで言う「エラい」と言うのは、人間的な話では無いですよ。
単に立場上の話です。
株主
日本では、株主の権利感が希薄なんですが、株式会社で一番エラいのは株主です。
会社の役員なんて、単に株主によって任命される存在に過ぎません。
ところが、会社の会長や社長が、自分の会社の株をたくさん持っているケースも少なくありません。
その場合、立場的にもエラいわけです。
で、不祥事を起こした会社の会長・社長が辞任しても、その人たちが引き続き株を持っていれば。
そうです。
その人たちは会社に口出しする立場にあります。
しかも、会長・社長よりエラいのです。
なので、単に、会長・社長が辞任なんて言われても、
そんなんで会社の体質は変わるの?
と思っちゃうわけですね。
ホントに責任を感じて役職を辞任するのであれば、同時に株式も手放して影響力を無くさないと意味が無いわけです。
まあ、会社の業績が傾いて、株価が下がれば、その人たちの資産も目減りするわけですから、株を持っておくのもひとつの責任の取り方ではあります。
あくまでも、それは金銭的な責任ですが。
ただ、その人たちの財産が減ったところで、被害者にとって、何の救済にもならないんですけどね。