株式の本質はキャピタルゲイン
みなさん、こんにちは!
B-CHANです。
最初に、キャピタルゲインとインカムゲインという言葉を覚えてください。
- キャピタルゲイン……株価の値上がりによる儲け
- インカムゲイン……配当による儲け
株式というのは会社の資金源です。
そこで調達した資金を元に事業を行い、収益を得ます。
例えば、1株1万円で100人に株式を買ってもらい、合計100万円を得たとします。
その100万円を投資して、それで事業を始めて、1年後に利益が30万円出たとします。
投資に対して30%の利益率ですね。
その利益をまた投資に使うことで次の事業を行います。
つまり利益というのは事業を継続拡大するための元手になるわけです。
でも、そうなると、こんな意見が出るでしょう。
「株主に利益を配当しないと株式を買った意味が無い!」
ボクはこれにはあまり賛成しません。
配当するということは、オカネを株主に分配するということです。
例えば、1万円の株に対して3%の分配を行うということは、わかりやすく言えば銀行に1万円預けて利息が300円付くのと金額的には同じです。
しかし、もし配当を行わずに利益を次の事業への投資に使い、また30%の利益が出るとしたらどうでしょう。
すると理論的には株価は30%上昇します。
株を買った投資家は、株式を売却することで30%の利益を得られます。
配当で3%もらうより、株式が30%値上がりするほうがずっと有益です。
本来、株式を買うということは、その事業による利益を期待して買うということです。
しかし会社が利益を配当として分配してしまうということは、この先の事業では儲からないと考えていることになります。
つまり、3%の配当を行うということは、会社が次の事業におカネを使っても3%も利益を上げられないので、それならばおカネを返したほうが良いと考えるからです。
もし事業で3%より多く利益を上げられると考えるなら、配当なんか行わずに事業に使ったほうが、結果的に株主は多くの利益を得られるからです。
そういうところで会社の実力や経営者の能力、考え方がわかってきます。
AppleやMicrosoftは長い間、配当を行ってきませんでした。
事業で生まれた利益は配当せずに、さらに次の事業への投資を行ってきました。
それは配当よりも投資のほうがさらに儲かる、つまり株主により多くの利益をもたらすことができるという考え方です。
毎年毎年配当を行っている会社を見てください。
その配当率を見てください。
その配当率は、その会社がこれから先、その配当率以上に、事業では稼げないという意思表明をしていると言い換えることもできるのです。
本来の株式の意味からすれば、ちょっと違いますよね。
もちろん、どちらが正しいというモノでは無いですが。
今回は知識として、簡単なコーポレート・ファイナンスの話をしてみました。