ガソリンの給油の場合
これまでの多くの自動車は、ガソリンか軽油で走るモノでした。
タンクが空に近づいたら、ガソリンスタンドで給油します。
給油時間はせいぜい数分でしょう。
クルマでガソリンスタンドに寄り、給油し、ガソリンスタンドから出る。
この一連の作業で10分程度。
もっと早いかも知れません。
なので、運転者はクルマから離れるコトは基本的には無いわけです。
トイレ以外。
電気自動車の場合
電気自動車の場合は、根本的に違います。
電気自動車の普及の足かせとなっているのが、充電スタンドの数が不足している点だと言われています。
でも、よく考えると、重大なポイントがあるのです。
それは、充電時間。
現時点でのテクノロジーでは、数十分かかるんですよね。
そして、問題なのは、時間だけでは無いのです。
そこから派生する事態が問題なのです。
ガソリンの場合は、給油中は運転手はその場にいて、給油が終われば、ガソリンスタンドからクルマと運転者が離れていきます。
でも、電気自動車の場合、充電に時間がかかるため、運転者は、クルマの中でじっと待機していないんですね。
充電時間を利用して別の用事を行うため、クルマから離れてしまうんです。
すると、例えば、充電自体は30分で終わっていても、運転者がクルマに戻って来るのが1時間後と言うケースも珍しくありません。
と言うコトは、その充電スタンドは、1時間も他人が使えない状態になるわけですね。
充電時間とムダ時間の合計時間、充電スタンドが占拠されてしまいます。
そこに別のクルマが来ても、先に充電しているクルマの運転者がいつ戻って来るかがわからない。
これ、恐ろしいですよね。
もし、運転者が3時間戻って来なかったら。
次のクルマは3時間も待たされます。
実は、この問題が大きいんですよね。
スタンドの数や充電時間そのものよりも。