完璧
とある人が、
「開発途上では無く、完璧なモノができてから売り出せ。」
と言っていました。
ボクは、その意見には反対です。
コンピュータでも、自動車でも、飛行機でも、その他、何でも。
フィードバック
例えば、自動運転の自動車。
これは、完璧になってから売り出すべきでしょうか。
それはムリですね。
自動車に限らず、あらゆる製品は完璧ではありません。
カーナビにしたって、完璧なルート探索ができるようになってから販売すべきでしょうか。
それを言ってしまうと、おそらく未来永劫、出すコトができません。
それよりも、どのタイミングで出すかが重要。
要するに、人間よりも上回った時点で出して良いのです。
人間が自分で道を探すよりも、カーナビが道を探す方が効率が良い。
そうなった時点で出して良いのです。
もちろん、その時点では完璧では無いでしょうが、でも、人間よりはマシ。
だからオーケー。
自動運転の自動車も同じ。
絶対に事故を起こさない完璧な自動運転は理想ですが、それを待っていると、いつまでも実現できません。
そうでは無く、人間の事故率よりもマシになれば、それでいいのです。
そうすれば、交通事故は減るんですから。
もちろん、事故はゼロにはなりません。
でも、数多くの製品がマーケットに放出されれば、膨大なフィードバックを得られるのです。
トヨタと言う会社がいち早くプリウスと言うハイブリッドカーを売り出し、世界中で膨大な台数を売りました。
あれも完璧なクルマではありません。
でも、トヨタは、そのおかげで、世界中から膨大な数のフィードバックを得るコトができたわけです。
社内の人数だけでは絶対に得られないデータを。
完璧になるのを待つよりも、先に出して、いち早く学習して、完璧に近づける。
結局、それが一番の近道なのです。
完璧を求めていては、何も進まないのです。