経済学という学問
経済学の本で泣いてしまいましたよ。
AmazonのKindle版もあるので、スマホでも読めますよ。
ボクは電車の中でiPhoneで読んで泣いてしまいました。
経済学とは無縁の人はぜひ読んでみてください。
世の中には、
「経済学なんて役に立たないから不要!」
と言っている人がいますが、ちょっと残念です。
どんな学問でも、それが悪に使われるので無ければ、ボクは必要だと思っています。
理系であろうが文系であろうが、そんなことはどうでも良いです。
ずっと言い続けてますよね。
人間をあえてそんな2種類だけに分ける必要なんて無いんです。
ボクも物理学からプログラミングから作曲から歴史から文学から経済学から何でも好きで、どんな書物も読みますし、どんな勉強もします。
どんな学問も完璧ではありません。
人類を宇宙へ送り出す学問も犠牲を生んできましたが、人類に大きな貢献をしています。
医学もそうです。
気象学もそうです。
数学もそうです。
そして経済学も。
この本はケインズという人物を描いた本です。
ケインズ以前の経済学は失業者を実質的な失業者として捉えていませんでした。
だから、経済学というモノがありながら、失業を解決するために使われていなかったんです。
でも実際に失業して苦しんでいる人がたくさんいる。
それを見たケインズは、経済学をその人たちのために役立てようとするんですね。
古い経済学を古典派と呼び、それとはまったく異なるケインズ経済学を確立するんです。
経済学と一言で言っても、様々だということを知っておいてください。
ケインズ経済学をわかりやすく言えば、政府の役割を期待する経済学です。
現在の世界のスタンダードな考え方ですね。
景気が悪いとき、放っておけばいつかは解決すると考えたのが古典派。
それに対して、政府がきちんと景気対策すべきと言うのがケインズ経済学なんです。
そのポイントは金利。
金利を引き下げれば、おカネを借りやすくなり、企業は設備投資しやすくなります。
その結果、おカネが回り出して、景気が浮上するんですね。
実際、この手法を行っている政府は日本をはじめ、たくさんあります。
学問を役立てたいと言う気持ち
もちろん万能ではありません。
万能な学問なんてどこにもありません。
経済も複雑な事象が絡み合ってできているので、うまく行くこともあれば、そうでは無いこともあります。
それでも、ただ指をくわえて見ていられなかったのがケインズなんですね。
苦しんでいる人がいるなら、それを何とかする。
そう言う経済学者でした。
この本でボクが泣いたのは、夫婦仲です。
生涯を愛情いっぱいに過ごしたケインズ夫婦。
それがすばらしい表現で描かれています。
もう一度言います。
経済に詳しく無い人ほど読んでください。
世の中の仕組みを新たに知ることになると思いますよ。
マンガなので抵抗なく読めます。