創業社長に関する本
たまに書いていますが、ボクは電子書籍を手当たり次第に買っては読んでいます。
文学、物理学、歴史、ビジネス、小説、自己啓発、芸術、哲学、その他、ジャンルにこだわらず、あらゆる方面の書物を読みあさっています。
その場ですぐに買えるのが電子書籍の良さ。
平均して同時に10冊程度を併読していて、例えばいまは、こんな感じ。一部ですが。
たまたま手にした本ばかりですが、この最後にある、創業社長と言う漫画が非常に面白かったので、ちょっと書いておきます。
優れた創業者
昭和の時代の漫画です。
ですが、今の時代にも通用する非常に面白い内容でした。
戦後、復員した男性が事業を始めて、優れた才覚で拡大路線を走っていくストーリーです。
単に創業のストーリーと言うよりも、戦後の人々の様子や生活の変化も描かれていて、勉強になります。
フィクションですが、実際の企業名も登場し、かなり現実の日本の戦後をリアルに描いています。
事業を拡大させていく社長なので、その才能はもちろん優れています。
しかも、最初から人材を大切にすると言うポリシーが貫かれていて、実に爽やかに勝ち進んでいくストーリーです。
しかし、最終巻である第5巻。
その創業社長に変化が現れます。
創業者として日本のトップクラスの大企業に育て上げたと言う自負が頭をもたげてしまうんですね。
結末はここには書きませんが、作者は言っています。
その姿は、実際に多くの創業社長が陥ってきた姿だと。
つまり、会社を大きくしたコト自体が優れた才能の証明そのものであるため、やがてそれが当たり前になり、自分の周りにイエスマンだけを置き、自分に対するほめ言葉を心地良く聞くようになり、逆に自分に対する苦言を遠ざけるようになります。
その結果、会社はどうなるか。
思えば、確かにそうやって沈んだ名門企業もありますよね。
この漫画は、そう言う意味では数多くの典型的な現実を描いていると言えます。
令和の世の中になっても、何ら変わらず教訓として学べる内容です。
全5巻で、電子書籍版なら各6円、合計たったの30円です。
こうやって過去の名作が格安で読めるのも電子書籍のメリットなんですよ。
適度に短いので、1日で読めると思います。
オススメですよ。