ゴジラの身長は様々
新しいゴジラの身長が199.8メートルになると話題になっていますね。
初代のゴジラの身長は50メートルだったそうです。
2倍以上になるんですね。
身長と体重の関係
物理学の本を読了したばかりなので、ちょっとカンタンな物理学的な話を書きますね。
人間の平均的な身長が1.7メートルで体重が70キログラムだとしましょう。
この人の身長が、SF映画か何かで、100倍に伸びるとします。
ボクたちが住むこの世界は3次元空間であり、立体物は、縦、横、高さでできています。
人間の身長(高さ)が100倍になれば、縦も横も同様に100倍になります。
つまり、身長が100倍になると言うコトは、容積は、
縦×横×高さ
なので、
100倍×100倍×100倍
で、100万倍になります。
人間を形成している物質(たんぱく質など)もそのまま増えるとすれば、体重もまた、100万倍になります。
身長170メートルと言う高層ビル並みの高さの人間の登場です。
この人はどうなるでしょうか。
さっき、3次元の話を書きましたが、足の裏が地面を踏む面積は、縦と横なので、2次元の平面です。
足の裏の面積は、
縦×横
つまり、
100倍×100倍
で、1万倍です。
体重は100万倍なのに、足の裏の面積は1万倍。
要するに、足の裏には、元の100倍もの荷重がかかります。
あなたの肩の上に99人のあなたが乗っている状態です。
これが巨大化の落とし穴。
容積と密度がそのままで巨大化したら、足の裏にかかる負荷が猛烈に大きくなります。
あなたの肩の上に99人もあなたが乗っていたら、あなたの足の裏が踏んでいる地面に穴が開いてめり込むか、あなたの足が骨折するか。
体重70キログラムの人が、7000キログラム、つまり7トンの重さを支えているわけですから。
自動車のプリウスが5台分です。
形がそのままで巨大化すると言うコトは、そう言うコトです。
とても立っていられないはずなんですよね。
とは言え、本来は質量保存の法則があります。
体重は変わらないのが正しい巨大化ですね。
風船をふくらますのと同じ。
身長は100倍になっても体重は70キログラムのまま。
容積は100万倍で体重はそのままなので、密度は100万分の1。
めちゃくちゃ軽くなりますね。
身長が伸びるのに合わせて体重が増えれば重すぎて足が崩壊。
身長が伸びても体重がそのままなら軽すぎて風で飛んでいきそうです。
ゴジラの身長の記事を読んで、ふと、そんなコトを考えました。
ちなみに読んだ本はこれです。