小学5年
ボクが小学5年生の時、同級生が命を落としました。
池での溺死でした。
ボクは、小学3年生の夏休みに初めての転校を経験しました。
3年生の夏休みに引っ越したので、2学期から新しい学校の新しいクラス。
基本的に人見知りのボクでしたが、さっそく2人の新しい同級生がボクの新しい家に遊びに来てくれました。
そのうちの1人が、2年後に池で亡くなったのです。
池
小学5年生なので、物心は付いていますが、判断力はまだまだ子供です。
決して大人ではありません。
当時、その池では同級生が何人かで遊んでいたそうです。
数人が池に落ちて溺れそうになり、無事に助かった生徒もいましたが、2人、亡くなりました。
その2人のうちの1人が、ボクの家にすぐに遊びに来てくれた子だったわけです。
当時はボクも子供だったので、同級生の死が半分くらい悲しく、半分くらい不思議でした。
実際、他の同級生達も、悲しみがそんなに強くは無さそうでした。
まだまだ子供だからでしょう。
その後、ボクも近所の池で遊ぶコトがありました。
あの同級生の死を知っているにも関わらず、ボク自身もまた、池で遊んだのです。
いま思えば、あれが子供の判断力なのでしょう。
危険と言う認識はあるんですが、それが自分に深刻に降りかかってくるとは判断できないんですね。
子供ですからね。
昨今のニュースで、子供が道路に飛び出して命を落とし、それに対して、大人と同様の非難を浴びせる人たちが少なからずいます。
そんな人たちこそ、大人なのに大人の判断力が無いのでしょう。
子供は大人と同等の判断力が無いコトすら、わからないのですから。