民法
世の中には様々な資格試験があります。
その中では様々な知識を学ぶわけですが、どんな分野にも登場するのが民法です。
なので、民法を身に付けておくコトは役立つんですが、試験になると民法分野の点数が低い人が多いです。
つまり、民法は難易度が高いと感じる人が多いのです。
債権譲渡
ボクは、むしろ単純な知識の暗記の方が苦手で、民法の方が得意なケースが多いのです。
なぜなら、民法は暗記と言うよりも考え方を身に付ける分野だからです。
ロジックですね。
例えば、債権譲渡に関して。
AさんがBさんにおカネを貸している場合、AさんはBさんの債権者であり、BさんはAさんの債務者です。
このケースで、Aさんが債権をCさんに譲渡したとします。
つまり、今後は、CさんがBさんの債権者であり、BさんはCさんの債務者です。
CさんがBさんに、
自分は債権者だよ
と主張するための要件を答えなさい、と言う出題が、資格試験の民法分野で見られます。
これは、答えを暗記する必要はありません。
考えればわかるからです。
要件は2つのいずれか。
- AさんからBさんへの通知
- Bさんの承諾
重要なのは前者ですね。
例えば、CさんがBさんのところに来て、
私は今日からあなたの債権者だ
と言っても、Bさんはわかりませんよね。
うっかり、それを鵜呑みにして、Cさんに返済しても、実はCさんの発言はウソだった、となるかも知れません。
そうなると、Cさんにはおカネを持って行かれるし、Aさんへの借金も消えていない、なんてコトになります。
つまり、そうならないためには、元の債権者であるAさん本人が、
私はCさんに債権を譲渡しましたよ
とBさんに通知するコトが必要なわけです。
Cさんだけの通知では断定できないわけですね。
このように考えれば、答えを覚えるまでも無いわけです。
後者の要件は言うまでもありません。
頭の良し悪しを問うのであれば、暗記による知識の豊富さよりも、ロジカルに考えられるかどうかを問うべきなんですが。日本の入試や資格試験では、まだまだその取り組みが少ないと思います。