非天マザー by B-CHAN

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理容室にて

髪を切る

 

 

今日はただのエッセイです。

 

今年は年明けから新型コロナウイルスの影響で世の中が自粛体制になり、不要不急なコトは後回しになりました。

その影響で、ボクは、数ヶ月間、髪を切りませんでした。

このブログに写真を載せているように、普段のボクはテキトーに切っているんですが、今回は、かなり長く伸びました。

前髪が鼻の下まで届くくらい。

世の中にはそれくらいの人はいくらでもいますが、ボクの人生の中では最長クラスです。

 

でもさすがに、限界が来ました。

髪を整えながら長髪にするのなら問題無いと思うんですが、単に理容室に行かずに、自然に伸びただけなので、とにかく不快なんです。

ここは長くても良いけど、ここは短くしておきたい、なんてコトができず、全体がまんべんなく伸びているわけですから。

 

で、ついに、髪を切りに行きました。

 

 

1000円カット

 

 

ボクは横浜市民ですが、通常は都内の美容室にカットに行きます。

でも今はまだ、県境を越える移動は自粛状態。

なので、横浜に移住して初めて、自宅の近所の理容室に行きました。

毎日、通勤のために、店の前は通るので、存在は知っている店でした。

1000円カットです。

 

1000円カットと言っても、QBハウスではありません。

どう見ても、商店街の中で1軒だけ経営している個人営業のお店です。

自粛ムードが続いているため、お店もボクの他に来客は無くて、静か。

そもそも座席が2つだけなので、人で混み合うコトは無いんですが。

 

そもそもなんですが、1000円カットなんて、薄利多売で究極に合理化された理容室しか成り立たないと思います。

QBハウスは1回のカット時間は10分以内。毎日、多くの来客を回転させます。

だから、QBハウスは成り立つんです。

 

たった1店舗の個人商店がQBハウスに戦いを挑むのは無謀ですが、そんな世の中なんですね。

実際、そのお店のオーナーさんもヒマを持て余していたのか、ボクが入ると、ずいぶんと会話がはずみました。

 

男性は、20歳を超えると髪の成長は止まり、維持もしくは薄毛への道を歩むコトになります。

ボクも、いつ、自分が薄毛になるのやらとヒヤヒヤする日々です。

少なくとも、20歳の頃よりは髪は細くなった気がします。

気のせいかも知れませんが。

今回、めちゃくちゃ伸びたので、たぶん、毛量はそんなに少なくなっていないと思うんですよね。

でも、気にはなるので、注文として、

 

切ってしまうと二度と生えてこないんじゃないかと心配なので、なるべく頭頂部は長いままでお願いします。

 

と言いました。

オーナーさんは、ボクの頭を見て、

 

お客さんは同世代の中では圧倒的に毛量は多いですよ。もっと薄い人の方がずっと多いです。

 

と言いました。

うーん。

ボクは別に他人と比べて多いか少ないかはどうでも良くて、自分の中で維持しているか減っているかを問題にしているので、ちょっと会話としては食い違っているんですが、まあいいや、と。

いわゆる薄毛では無いらしく、久しぶりなので、ざっくりと思い切って髪を切りました。

まあ、それはもう、さっぱりしたわけです。

 

結局、そんな会話をしながら散髪したので、トータルで30分くらい。

さっき書いたんですが、QBハウスは1人10分なので、1000円ずつとしても1時間に6,000円を売り上げられるわけです。

調べてみると、今は1,200円のようです。

 

QBハウスですら、そんな状態。

 

なのに個人商店のその店が1000円税込。

さらに、1ヶ月以内に再来店したら100円引きと言うチケットをくれました。

そうです。

QBハウスをはるかに超える安値なんです。

とても経営が成り立つとは思えません。

 

恐らくですが、理容室が自宅を兼ねているので、家賃は発生しません。

だから、QBハウスよりもコストは安いハズです。

 

にしても、1人100円だと、1日に10人の来店でようやく10,000円。

 

生活はラクでは無いだろうと予想できます。

 

今後、人口が減る日本で、このようなギリギリの経営はもはや無理だと思います。

 

今の日本の姿が今後の日本では成り立たない。

そう言う意味では、この姿も見納めなのかな、と。

きっと、10年後、20年後には、

 

あの頃の日本には小さな商店がたくさんあったよね。

 

と言われる時代が来るんだと思います。

 

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