自分の子や孫を守るために
はろ〜、みんな〜、B-CHANだよ〜。
国の借金がどんどん増えてるよね。
今から30年前にも借金が増えてると言われ、今から20年前にも借金が増えてると言われ、今から10年前にも借金が増えてると言われ、そして今も言われてるよね。
ずーっとずーっと借金が増えてるのに、キミもボクも実感無いよね。
ホントに借金が増えたらヤバいのかな〜。
ヤバいとしたら、どうヤバいのかな〜。
実はね、国ってのは、借金しちゃいけないんだよね。
国って国民から税金を集めて、その税金を使って道路を維持したり福祉を行ったりするよね。
話を簡単にすると、例えば全国民から合計で1億円の税金を集めたら、1億円の範囲内で使わないといけないよね。
1億5千万円で道路を作っちゃダメだし、2億円を福祉に使っちゃダメ。
というか足りないから使えないよね。
でも、今の日本って1億円じゃ全然足りないので、もう1億円を借りてきてるの。
これが借金。
だから2億円使える。
でもよく考えて。
借りてきた1億円は返さなきゃいけないじゃん。
どうやって返すの?
そう、税金を集めて返すんだよね。
1億円を税金で集めて、1億円を借金して、その借金1億円を返すために、もう1億円を税金で集めなきゃいけないよね。
結局、最後には税金は2億円集めなきゃならないってこと。
これが、みんなが大嫌いな「増税」だね。
おカネって魔法のように増えるわけじゃないから、結局、借りたらその分を返さなきゃならない。
1億円を税金で集めて、1億円を借りて、さらに1億円を税金で集めて、借金1億円を返すんだったら、最初から借金をしないで2億円を税金で集めればいいと思わない?
だって、借金したら利息も払わなきゃいけないじゃん。
金利が1%なら、1億円を1年後に返す時に1億100万円を払うことになるよね。
この100万円も税金。
結局、借金したせいで、集める必要がある税金は合計で2億100万円になるよね。
最初から税金だけにしておけば2億円で済んだのに。
なのに、どうして日本は借金したんだろう。
実は、借金を返済する前に次の借金をしちゃったんだよね。
増税し過ぎたら国民が生活できなくなるからね。
でも借金は返さなきゃいけない。
なので、新しい借金をして、そのおカネで前の借金を返してる。
よく考えてみて。
1億円を借りたら利息が付いて1億100万円を返す必要があるけど、そのために新たに1億100万円を借りる。
すると今度はその1億100万円に、さらに金利が発生するよね。
返済しなきゃならないのは、1億1千110万円になる。
ほら、借りれば借りるほど増えるよね。
それがどんどん膨らんで、今では膨らみすぎて、税金を集めるだけじゃ全然足りない。
今の日本って1000兆円以上も借金があるよ。
これを国債って言うんだよ。
国債金利が0.4%だとすると、1年間で払わなきゃいけない利息は4兆円。
これを税金から払ってるよ。
日本の人口が1億3千万人だとすると、一人あたり約3万円。
赤ちゃんまで含めた全国民が1年間に利息3万円のために税金を取られてるんだね。
キミが今年取られた税金のうち3万円は利息に消えてるんだよ。
もちろん借金が増えてるので、この金額も毎年増えて行くよ。
もっと悪い話をしようか。
キミがもし見知らぬ誰かにおカネを貸すとしたら、返済の見込みの無い人に貸すかな?
例えば、銀行って見知らぬ人におカネを貸すけど、それって担保を取るよね。
もしその人が返せなくなっても担保を取ればいいからね。
担保の無い人には基本的には貸せないよね。
国も同じ。
日本っておカネ持ちだから、それを担保に借金ができるんだよ。
日本には担保がたくさんあるから、貸す人も低い金利で貸してくれる。
でも問題は、借金の金額が増え続けていて、今では世界でも一番借金の大きな国と言われてるんだ。
いくら日本がおカネ持ちでも、借金が増えていけば、いつかは日本の財産よりも日本の借金のほうが大きくなってしまうよね。
担保よりも借金が大きくなったら?
そう、貸す人がいなくなるよね。
貸す人がいなくなったら、日本はどうなるかな?
さっきも書いたように、借金を返せなくなっちゃう。
おカネが足りないからね〜。
国債って、実は他の人に譲渡できる。
満期時に100万円が返ってくる国債をボクが持ってて、それをキミに99万円で売ったとしようか。
キミは99万円で買って、あとで100万円を受け取れる。この差額1万円が金利に相当する部分だね。
でも、日本の借金が増えすぎて、国債の満期時にきちんと100万円が返って来ないかもしれなくなったらどうなるだろう?
キミはボクの国債を99万円では買いたくないよね、怖くて。
まあでも90万円まで下げたら、買ってもいいと考えるかもしれないね。
90万円で買って無事に100万円返ってきたら10万円も儲かるからね。
でも日本の借金がさらに増えて、国債の満期時に100万円を受け取れなくなるリスクが大きくなれば、90万円でも買いたくないよね。
80万円、70万円と値段が下がっていく。
70万円なら一か八か買ってもいいかなという人も出てくるかもしれないね。
それくらいしないと誰も買ってくれなくなる。
国の借金が増えて、国が借金を返せないくらいにヤバくなると、そうやって国債の価格が下がっていくんだね。
これが有名な、
国債の暴落
ってヤツだね。
こうなると大変だよ。
国は100万円の国債を70万円でしか売れなくなる。
国は70万円の借金をして満期時には100万円を返さなきゃならない。
ものすごい金利だよね。
借金が増えれば増えるほどリスクが大きくなるので、国債はそうやって暴落して金利が上昇するんだよ。
でもさ、もともと国にはおカネが足りないから借金してるのに、金利が上昇して、国が返済できるわけ無いよね。
つまり、もう終わり。返せなくなるよ。
返せない人には誰も貸さないから、おカネが足りない。
おカネが足りないから、福祉もできないし、公務員の給料も払えないし、警察も止まっちゃう。道路の補修もできないからボロボロになっていく。
でもね、こういう言い方をする人がいるよ。
「日本の借金は外国から借りてるのでは無く、国内で借りているだけだから問題無い。」
なるほど。
でもそうかな?
国内で借りているってことは、日本人が日本という国におカネを貸していることになるんだよね。
その日本という国が借金を返済できないってことは、日本人の手元に国からおカネが返って来なくなるってことだよ。
国債を持ってる人はたくさんいると思うけど、その人達の国債はみんな紙切れになっちゃう〜。
その人達は財産を失っちゃうよね。
他に国債をたくさん持ってるのは銀行。
国債が返済されないとなると、銀行は超ヤバい。
なにせ1000兆円以上もの借金があるから、そのうちの1割が返済できないだけでも100兆円。
多くの日本人や銀行が100兆円も失うことになるよね。
これはヤバい。
倒産する銀行も出てくるかもね。もちろん国におカネが無いから救済もできないよね。
銀行が倒産したら、銀行におカネを預けてる人が大変なことになるよ。
そんな中でも国の活動を全部止めるわけにはいかないから、どこかからおカネを集めなきゃいけない。
誰もおカネを貸してくれない以上、もう、税金を猛烈に上げるしか無いよね。
だって警察官の給料を払わないと警察がストップして犯罪だらけになっちゃうとか、いろいろ問題が起こるでしょ。
今までは借金して払ってたけど、それができないから、その分を税金で取るしか無いんだよね。
でも国民の抵抗も激しいよね。そんなに取られたら生活できない。
そんなとき、政府はどうするか知ってるかな?
銀行預金を引き出せないように封鎖しちゃうんだよ。
緊急事態だね。
でも世界の歴史ではそれは珍しくないし、日本でも戦後に預金封鎖は行われているからね。
戦後の日本は賠償金やら何やらで借金まみれになってどうしようもないので、預金封鎖をして国民からおカネを取り上げちゃったんだよね。
まあ、ここまで書いたことは、今すぐ起こるわけじゃないけど、国っていうのは魔法で動いているわけじゃない。
1億円の収入しか無いのに2億円も使ってれば、いつかは破綻するのは当たり前。
問題はそれがいつになるかだよね。
ヒントはさっき書いたように、国の財産よりも国の借金が大きくなってしまったとき。
今すぐじゃないから、今のお年寄りとか中高年が生きている間は影響を受けないかもしれないけど、今の若い人や、これから生まれてくる世代の人たちが大きくなる頃には、恐ろしいことが起こる可能性はあるよね。
繰り返し書くけど、魔法なんて使えないので、足りないおカネを使い続けてたら、必ず破綻するんだよ。
少なくとも今までどおりの政治をやっていると借金は増えて行く。
だから今までどおりの政治をやらない政治家を選ばなきゃいけないんだよ。
割りを食うのは、これから長く生きる若い世代だからね。
なのに若い人たちは選挙に行かず、お年寄りばかりが選挙に行くので、お年寄りに有利な政治をする政治家が選ばれちゃうんだよね。
その結果、ご覧のとおり、借金が増えまくりだよ。だって、お年寄りには関係無いんだもん。
ほら、もうすぐ衆議院選挙だよ。
もし、これを読んでいるキミが、自分の子どもや孫を大切に思うなら、ちゃんと調べて、ちゃんと考えて、きちんと選挙に行かなきゃダメだよ。
そうしないと、とてもかわいそうな目に遭わせることになるんだよ〜。
わかった?