器官
人間の手、足、目、脳、胃など。
これらを器官と言います。
人間のカラダは数兆個の細胞で構成されていて、器官も膨大な数の細胞の集まりです。
膨大な数なので、中には、不具合のある細胞も存在します。
障害
法律で定義された障害とは別に、そもそも人間は誰もが身体障害を持っています。
数兆個の細胞すべてが完全に正常である人なんて、いないわけです。
それがたまたま、手の動作が不自由とか足の動作が不自由となると、法律上の障害に該当するだけです。
たまたま、首が長い人。
たまたま、毛髪が少ない人。
とにかく、人間は人によって様々な違いがあります。
それは、自分の意思ではコントロールできません。
足の動きが不自由なのも、走るのが遅いのも、たまたま、そのように生まれて来ただけなのです。
器官の構成物である細胞の組み合わせが人によって違うからですね。
たまたま、足が不自由に生まれて来た人に、足を自由に動かせと言っても、それはできません。
そして、脳もまた、器官のひとつです。
つまり、足が遅い人が存在するように、脳の働きも人によって様々です。
それは、やはり、自分の意思ではどうしようもありません。
世の中には犯罪がたくさんあります。
犯罪をすれば逮捕されるコトがわかりきっているのに、それでも犯罪をしてしまいます。
なぜなら、脳がそのように構成されているからですね。
たまたま、そのように生まれて来てしまった。
繰り返し書きますが、それは自分の意思ではどうしようもありません。
自分の意思通りに腕を動かせない人がいるように、自分の意思通りに脳を動かせないわけです。
そこに善悪は関係ありません。
たまたま、そのような器官を持って生まれて来た。
だから、今後も、犯罪が起こります。
それは教育でクリアできる問題ではありません。
ボクは犯罪をしませんが、それはボクがたまたま、犯罪をしないようにしようと考える脳を持って生まれて来ただけなのです。
そして、将来、それがどう変化するかは、自分ではコントロールできないわけです。
すべての人がそうであるように。