仕事の言葉
ボクは転職回数が多く、10種類ほどの職場を経験しています。
非常に教育が行き届いている会社もあれば、その逆の会社もあります。
今の勤務先企業は小さな会社ですが、いわゆる逆パターン。
同僚たちが電話でお客さんや取引先などと話しているのを聞いていると、結構な違和感があります。
例えば、
「こちらのお部屋は2LDKになります。」
これ、ボクからしたら、おかしいんですよね。
正しくは、
「こちらのお部屋は2LDKです。」
なんですよね。
●●になります、と言うのが当たり前のように飛び交う職場。
それを誰も指摘しない。
まあでもこれは、世の中的にもそうなって来ていますよね。
あと、ボクがすごく気になるのが、
「ファックスの方を御社の方に送らさせていただきます。」
これ、ボクにとっては、超絶、下手な話し方に聞こえるんですよ。
正しくは、
「ファックスを御社にお送りします。」
ですよね。
新入社員では無く、30歳代や40歳代が普通にこのような話し方をしている職場。
他にも、
「お名前様を頂戴できますか。」
「御社様ではどのようにされますか。」
お名前様とか御社様とか、完全に間違っているんですが、みんなが間違っているから、間違っているコトすら気付かないんですよね。
自信
言葉は時代と共に変化するので仕方が無いんですが、それとは別の問題のような気がするんですよね。
勉強不足なので自信が無い。
自信が無いから、ぼかした表現にする。
その、ぼかした表現の代表が、
●●の方
なんですよね。
もちろん、ホントにその方向を意図しているのなら、●●の方と言って構わないんですよ。
でも、上記の様に、
「ファックスを御社に」
と言うべき場面では、
「ファックスの方を御社の方に」
とは言うべきではありません。
東の方向に向かって歩くのなら、
「東の方に」
と言うのは正しいです。
でも、それとは違います。自信の無さの表れ。
自信の無さと言えば、相手からの質問に対し、
「●●ですね。」
と答える事例も多いんですよ。
正しくは、
「●●です。」
と言うべきトコロを、
「●●ですね。」
と、ぼかしてしまう。
●●になります。
●●の方。
●●ですね。
みんな、自信の無さによる、ぼかし。
ボクが職場に溶け込まないようにしているのは、そんな環境に慣れてしまうのが怖いからなんです。
周りの多くの人が間違っている環境に長く身を置くと、自分もそれに同化してしまう。
みなさんも、そんな経験、ありませんか?