結婚が終着では無い
生きていると、色んな人たちと交流があります。
色んな年齢、色んな業界、色んな趣味の人たちと出会います。
ボクも色々と参加するんですが、ここ10年くらい、とにかく非常に多いのが、バツイチの人たち。
例えば5人で集まれば4人がバツイチ。
20人で集まれば15人がバツイチ。
そう言うコトがしょっちゅうあります。
結婚継続中の人よりも、結婚経験者(今は独身者)の方が多いのです。
世の中の絶対数で言えば、結婚継続中の人の方が多いのかも知れませんが、そう言った人たちは家庭サービス中心なので、もしかしたら、ボクと出会うようなサークルやグループに参加するコトが少ないのかも知れません。
ボクは、永遠の独身一人暮らしで、いわゆる適齢期と世間的に呼ばれている年齢はとっくに過ぎているんですが、バツイチだらけの色んな交流の中で、ふと思うんですよね。
ああ、結婚がゴールでは無いんだな、と。
結婚自体は制度に過ぎない
結婚は、人間の本源的なモノでは無く、単なる社会の制度にすぎません。
あくまでも、人間が後から決めたモノです。
結婚してもしなくても、子供を産み育てるコトは、生物としては可能ですから。
しかも、1対1の結婚制度もあれば、一妻多夫制もあれば、一夫多妻制もあります。
国によってまちまちなのです。どれが正解と言うわけでも無く、人間のさじ加減でコロコロ変わるモノです。
それが結婚です。
実際、結婚継続中の人たちの発言を見ても、妻に不満がある夫、夫に不満がある妻が山のようにいます。
不倫にしても、芸能人ならマスコミで報道されますが、それ以外の人たちの不倫は報道されないだけで、実際には数え切れないほど存在すると思います。
だから、離婚も膨大な数が発生します。不倫が離婚の唯一の原因ではありませんが、不倫が原因となる離婚は非常に多いです。
離婚は悪いコトではありません。
例えば、犯罪は悪いコトなので、法律には犯罪のやり方は書かれていません。法で認められていませんし、法を犯せば処罰されます。
でも、離婚は、結婚と同じく、きちんと法に定義されていますし、離婚しても処罰されません。
つまり、離婚は法に認められた単なる手続きであって、結婚と同じ、制度のひとつに過ぎません。
だから、結婚や離婚を持って幸せや不幸せは語れないんですね。
離婚して幸せになる人も大勢いますし、結婚して不幸になる人も大勢います。
例えば、子供が親に対して、離婚して欲しくないと思っているのなら、ボクは、子供の幸せを優先するべきであり、離婚はしない方が良いと思います。
でも、そうでは無く、片親の子供は不幸である、と言う色眼鏡で見るために子供が不幸になってしまうのなら、それは社会がおかしいのであって、親の問題ではありません。
片親の子供をそんな目で見る人間がおかしいのです。
子供に罪は無いですから。
国家が成熟して来て情報が飛び交うようになると、人々は、閉鎖的な視野から、広い視野に広がります。
知識が広がるからです。
昔は、国家の政策によって、学校を出て就職して結婚して子供を産んでマイホームを買うコトが奨励されました。
多くの国民も、そのマインドコントロールによって、それこそが幸せな人生だと思って生きる人が多かったんですね。
でも、今は、インターネットで、自分の周り以外の多くの人の生き方や離れた場所の生活もよくわかります。
自分が当たり前だと思ってきたコトが当たり前では無いコトに気付く人も増えました。
盲目的に結婚が幸せだと思い込んでいた状態から、一定の割合の数の人たちが、独身の法が幸せだと気付くようになりました。
どちらかが正しいわけでは無く、多様性ができたんですね。
だから、ボクと同じく、独身が増えましたし、結婚してから、結婚よりも独身の方が良いと気付いて離婚する人も増えました。
貧困が未婚の原因だとする意見が根強いですが、ボクはそれだけでは無いと思うんですよね。
むしろ、生活費を考えるのなら、独身よりも結婚する方が住居費負担も減りますし、税制や年金制度も優遇されています。
裕福な人ほど、結婚の金銭的メリットは低いんですよ。
実際、貧しいながらも幸せな結婚生活をしている人もたくさんいますし。
なので、今後も、日本は数十年間は、人口が減り続けます。
それは、日本が世界最先端の先進国であり、成熟国家であるコトの証しだと思います。