因果関係か相関関係か
みなさん、こんにちは!
B-CHANです。
以前から、因果関係と相関関係の違いについて、このブログでも書いてきました。
「因果」でブログの検索欄で検索してみてください。
今回、また面白いニュースがあるので、見てみましょう。
いかがですか?
自殺と傾斜。
これを因果関係と見るか相関関係と見るか。
カレーライス
例えば、次のような発表があるとします。
カレーライスの好きな人の多い地域ほど自殺率が高い事が判明!
このような事例だと変な感じですよね。
だって、自殺率の多い地域を調べたら、たまたまカレーライスが好きな人が多かっただけかもしれません。
つまり逆でもいいんですよ。
もし自殺率の多い地域を調べて、カレーライスの好きな人がたまたま少なければ、
カレーライスの好きな人の少ない地域ほど自殺率が高い事が判明!
と発表すれば良いわけです。
どっちでもOK。
つまり、こういう発表って、何でも成立しちゃうんですよ。
だってカレーライスの好きな人の割合なんて地域によって違うでしょ。
調べた結果、多いのなら、多いと発表すればよいし、少ないのなら、少ないと発表すれば良いんです。
そういうのは因果関係ではなく、たまたまそうだった、つまり相関関係なんですよ。
傾斜だってそう言えます。
傾斜がキツイから自殺率が高いとは言い切れないわけです。
自殺率の高い地域の傾斜を調べたら、たまたまキツかった。
その場合は上記のような発表になるわけです。
因果関係ではなく相関関係ですね。
もちろんさらなる調査を突き進めれば、因果関係であることがわかって来るかもしれません。
でも、上記の記事だけでは、その判断はできないわけです。
因果関係かもしれないし、相関関係かもしれない。
なのに記事を鵜呑みにして、
なるほど〜、坂の傾斜と自殺率には因果関係があるんだな。
と思ってしまったのならミスです。
他の要素
そもそも他の要素がまったく書かれていないじゃないですか。
例えばですよ。
もし坂の傾斜のキツイ地域の人にカレーライス好きが多いのなら、もしかしたらカレーライスの方に要因があるかもしれないわけでしょ。
これは以前にも書いたんですよね。もう3年も前ですが。
例えば、女性が交通事故を起こした時に、
だから女性ドライバーは!
などと言う人がいますが、それは性別という一面しか見ていないんですよね。
もし事故を起こしたドライバー全員を調べてみたら、全員が朝食に食パンを食べていた。
そうなると、実は性別は関係無くて、食パンが原因かも知れないわけです。
でも、そう書くと、そんなわけないだろ!と言いたくなるでしょ?
そうなんです。食パンという一面で見てはいけないんです。そして同様に、女性という一面でも見てはいけない、ということです。
食パンが原因なんておかしいと言うのなら、女性が原因というのもおかしいわけです。
でも世の中には、その論理矛盾に気づかず、性別を判断要因にしている人が多いんですよね。
みなさんは、そういう点に気づく人になってくださいね。