存在の証明
何かを証明するときに、大きく分けて2種類あって、
- 存在することを証明すること
- 存在しないことを証明すること
があります。
前者の場合、例えば、
日本にクマがいる
ということを証明するには、日本のどこかでクマを1頭捕まえて来ればOKですよね。
でも、後者の場合、例えば、
日本にクマはいない
ということを証明するには、とんでもなく難しいですよね。
日本の隅々まですべて探して、どこにもクマがいないことを証明しなきゃいけないんですから。
しかも、探したときに、たまたまその場所にクマがいなかっただけかもしれません。
ホントに日本にクマがいないことを証明するには、日本の隅々まで同時に探す必要がありますよね。
結局ね、存在することを証明することに比べて、存在しないことを証明することは、論理的には不可能に近いくらい難しいことなんです。
悪魔
存在しないことを証明することを、
悪魔の証明
と言います。覚えておいてくださいね。
問題は、これが人間社会で悪用されることがあるということです。
存在しないことを証明するのはとんでもなく難しいんですが、だからと言って、存在するということにはならないんです。
簡単な例を言いますね。
幽霊なんて存在しないということを証明するのはとても困難です。
幽霊を見たことが無い、だけでは幽霊が存在しない証明にはならないですよね。
たまたまその人が見たことが無いだけかもしれませんし。
でも、だからと言って、存在しないことを証明できないことが、存在することを意味するわけでは無いわけです。
幽霊なんて存在しないということを証明できないから、幽霊が存在する、とはならないわけですね。
ここを間違えると、人間社会が崩壊します。
なぜ崩壊するか。
それはボクが以前書いた記事を読んでほしいです。
ボクが以前書いた記事に関して、悪魔の証明という言葉を使いたくなったので、今回の記事を書いてみました。