1万時間の法則
みなさんは、1万時間の法則を知っていますか?
これは絶対の法則では無く確率の法則です。
当たり前のコトですが、何事も、たくさん訓練した方が上達する可能性は上がるのです。
サボる人よりも努力する人の方がスキルを磨ける。
1日に3時間やったとして、1万時間に到達するには9年以上かかります。
1日3時間を1日も休まずです。
つまり、1万時間と言うのは、かなりの継続が必要な時間であり、数年でやめる人には到達できない時間なのです。
よって、1万時間の法則は、あながち外れてもいませんし、だからと言って、1万時間やれば誰でも上達する保証もありません。
逆1万時間の法則
ここでボクが考えてみたのが、逆1万時間の法則。
老害と言う言葉があります。
ボクはキライな言葉です。
老人は誰でも害になるわけではありません。
それは人によるのです。
人によっては、老人より有害な若者もいますからね。
なので、老害と言う言い方は、思考力の浅い人による手抜き言葉です。
老害と言う言葉を使わずにトークできる人の方が頭は良いです。
一方、さっきの1万時間の法則。
それ自体は、努力の継続によるスキルの向上なので、良い意味ですが、逆に言えば、それだけの時間をかければ、身に付いてしまうとも言えるのです。
高齢者は若者よりも人生をずっと長く生きているので、身に付いてしまった思考や習慣を変えるのにも苦労が大きくなるわけです。
これが、逆1万時間の法則です。
もちろんここでも、個人差はあります。
50年間、信念も持ってやって来たコトが間違いだと気付いて、すぐに方向転換できる高齢者もいるでしょう。
でも、やはり、10年間の経験と50年間の経験とでは、後者の方が、その蓄積を消すのは難易度は上がります。
高齢者には、差別意識が強い人が多いですが、それは、そう言う時代を長く経験してしまった蓄積なんですよね。
つまり、若い人と比べて、方向転換をするのが難しいわけです。
そこは、考慮しておく必要があります。
差別なんて絶対にしてはいけないコトであり、ボクなんかはこんな記事を書くくらい反差別主義者です。
だから、高齢者と言えども、身に付いた差別思考を消して欲しいと願うばかりですが、だからと言って、経験した時間が長いだけに、それを消す難易度は若い人よりも高いコトも知っておく必要があります。
難易度はみんな同じでは無いんですね。
よく、子供が道路に飛び出して事故に遭ったのを見て、
子供が悪い
と言ってしまう人がいますが、その人は、子供の判断力と大人の判断力の違いを考慮できていません。
つまり、その人こそ、頭が悪いんです。
それと同じで、若者と高齢者の方向転換の難易度の高さの違い。
これもまた異なるので、同じハードルで語るのはおかしいと言うコトです。
世の中の全員が同じ能力を持っているコトを前提にして語る人は、ちょっと思考力が足りない方だと思います。
まさに今、書いたとおり、世の中には、思考力の高い人も低い人もいるのです。