非天マザー by B-CHAN

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選手交代(真のヒーローは誰なのか)

達成者の名声

 

Aさんがビンのフタを開けようとがんばっています。

しかしなかなか開きません。
しばらく続けていましたが、結局開けられず、ギブアップ。
今度はBさんが挑戦。
するとビンのフタは開きました。
 
まあ、ありがちな話です。
 
こういう場面に遭遇したとき、あなたならどう感じますか?
 
「さすがBさん。」
 
と思うのなら、浅はかです。
 
いつも言うように、人間や物事や現象は表面で判断するのは間違いです。
上記の例では、なぜビンのフタが開いたのかを検証する必要があります。
すると次のふたつの可能性が考えられます(他にもあるかもですがここでは話を簡単にするために排除しておきます)。
 
  • Aさんの能力で開かず、Bさんの能力で開いた。
  • Aさんのおかげで実は開く寸前までフタが緩んでいた。たまたまそのタイミングで交代したのでBさんは難なく開けられた。
 
いかがですか?
このふたつは意味合いが全く異なりますよね。
AさんのおかげかBさんのおかげか、180度異なります。
同じ現象なのに真逆の結論になるわけです。
 
上記の例ではどちらが正しいのかは検証できません。
だから、Bさんのおかげと言うのは間違いです。もちろんAさんのおかげと言うのも間違い。
どちらのおかげかは不明なのです。
なのに多くの人はBさんが開けたという現象だけを見て、Bさんに軍配を上げるのです。
 

スポーツの戦犯

 
似たようなケースは日常にたくさんありますよね。
ありがちなのがスポーツの戦犯探し。
チームスポーツでありながら、最後の勝敗を決する部分だけを見て判断する人が多いこと。
野球の打席で最後のバッターになってしまった選手。
サッカーのPKを外した選手。
こういう人たちはえてして戦犯にされがちです。
チームスポーツはそこに至るすべての過程が勝敗に影響してるはずなんですが、世の中の多くの人はそういう思考力を持たず、目の前の現象に影響され、短絡的な判断をしがちなんですね。
 
それが、世の中から冤罪事件が無くならない理由のひとつです。
 
今日、誰かを怒った人。
その相手はホントに悪いですか?
表面の出来事ではなく、原因をしっかり突き止めた上で判断しましたか。
それができてないのであれば、怒られるべきはむしろあなたです。