寿命
日本人の平均寿命は世界一であるコトは有名ですが、その日本人の平均寿命がますます伸びています。
女性は87歳、男性は81歳。
一方、明治時代以前の平均寿命のデータははっきりしたモノが無いらしいですが、その中で存在するデータのひとつを見ると、とても短かったコトがわかります。
50歳に到達すれば長生きであるコトがわかります。
データの正確性がどこまで保証されるかは不明ですが、少なくとも現代人よりもずっと短命であったコトは容易に予想できます。
生存中の生き方
人間の身体の構造がたかだか数百年の間に大きく変化するコトは無いので、寿命が伸びている原因は、身体の構造よりも、食べ物や環境や医学にありそうです。
本来の自然体であれば、50歳程度で終わる人間の命。
それを現代の環境が長らえさせ、80歳あるいは100歳まで引っ張る。
長生きは文字面としてはめでたいですが、ボクはふと考えるんですよね。
- 延命された長寿
- 健康な突然死
社会常識としては突然死は不幸だと定義されていますし、実際、それは間違いないんですが、それを承知であえて言ってしまいます。
なぜなら、ボクがそう考えるコトがあるからです。
ボクの友人が若くして心臓発作で突然死しました。
スポーツマンであり、死のそのときまで、健康で元気でした。
つまり、最後の瞬間まで活発に生きていたのです。
もし、仮にボクがこのまま生きながらえて長寿になったとしましょう。
そのとき、元気に走り回っている自信は全くありません。
むしろ、身体のあちこちに不調が発生しながらも、医学のおかげで延命されている。
そんな未来を想像します。
つまり、命こそ維持しているものの、生き方としては、ほとんど活動していない。
自分の意思どおりに動いていない。
言い換えると、
- 自分の意思どおりに動けないまま長寿
- 最後まで元気に活動して突然死
はたして、どちらが幸せなのかな、と。
そして、ぶっちゃけ言いますが、年齢を重ねるほど、後者の方が幸せなのかも、と言う思いが心をよぎるのです。
1日1日と長生きして弱っていくよりも、元気な今日を最後にする。
この思いは、もしかしたら、ボク自身が今やるべきコトを示唆しているのかも知れません。
今日1日も生き延びたとしたら、その1日が最高だったかどうかを少しだけ思い返してみようと思います。