別姓
夫婦が同じ姓を名乗らなければならない今の制度に関して最高裁で合憲判決が出ましたね。
ここで勘違いする人が必ずいると思うので書いておきます。
同一姓が合憲であるから、同一姓が正しくて別姓は間違い、ということでは無いですよ。
当たり前すぎるんですが、この判決だけ見ると、
夫婦で同一の姓にすることが正しい
と思い込んでしまう人がきっと出てくるだろうなあ、と思ったので。
今回の判決の結果、
- 夫婦同一姓
- 夫婦別姓
のどちらも合憲です。
なので、今後は、裁判所ではなく国会、つまり国民の意見を踏まえて議論しなさいよ、ということになったわけです。
選択的夫婦別姓
あと、もうひとつ、勘違いしている人が多いんですが、夫婦別姓を望む人たちは夫婦別姓の強制を望んでいるんじゃないんです。
選択的夫婦別姓を望んでいるんです。
つまり、
- 同一姓が良いと思う夫婦は同一姓にすれば良い
- 別姓が良いと思う夫婦は別姓にすれば良い
ということなんです。
同一の姓じゃないと家族の絆が弱まる、なんて意見を言う人がいますが、それはあくまでも個人の価値観の問題。
世の中には、同一の姓じゃないと家族の絆を保てない人もいるでしょうし、別姓でも家族の絆を保てる人もいます。
様々です。
様々な人がいるにもかかわらず、いまの制度では、同一姓支持者しか満足できません。
選択的夫婦別姓を導入すれば、
- 同一姓が良いと思う人
- 別姓が良いと思う人
のどちらも満足できます。
なので、選択的夫婦別姓に反対する理由がボクにはよくわからないんですよ。
いまの制度だって100年以上前にできて時代背景なんて全然違いますし、世界の主要国だって選択的夫婦別姓はほぼ当たり前。
同一姓にしなければならないことで困っている人もたくさんいるんですよ。
今の制度を維持するメリットが特に見当たらないんですよね。
選択的夫婦別姓を実現すれば、
- 同一姓にしたい人はすれば良い
- 別姓にしたい人はすれば良い
どちらもハッピーになれるじゃないですか。
さっさと選択的夫婦別姓を導入して、困っている人たちを助けましょうよ。
ボクの意見
あとこれはボクの個人的意見なので他の人と違っていて構いませんが、ボクは、夫婦が同一姓じゃないと絆が保てないなんて、なんて薄っぺらな絆なんだろうって思ってしまいますね。
ホントに強い心の絆があれば、別姓であろうが生まれが異なろうが、年が違おうが、職業が異なろうが、関係無いんですよ。
大切なのは表面ではなく中身なんですから。
それが人間。
これがボクの意見です。
先日、同じようなこと書いたなあ。