マイナンバー通知カード
マイナンバーは国民1人1人に割り当てられる固有の番号です。
他の人と重複しません。
なので、国家が国民を管理するのに絶大な効果を発揮します。
重複しないと言うコトは、その番号に、その人のあらゆる情報を紐付けるコトができるからです。
例えば、氏名は同姓同名が存在し重複します。なので、個人の特定にはなりません。
住所は引っ越しするたびに変化します。
個人の固有の情報を管理するために考案されたのがマイナンバーであり、多の人と重複せず、かつ、生涯、変化しないコトで、唯一性が担保されます。
その番号に、銀行口座番号やその他、色んな情報を紐付ければ、徴税など、さまざまなメリットが生まれます。
逆に言えば、マイナンバーが他人に知られてしまうと、それに紐付いたあらゆる情報も知られてしまうリスクがあります。
絶大な利便性と絶大な危険性。
この諸刃の剣であるマイナンバーの最大の注意点は、その管理方法にあります。
基本的に、すべての国民には、この通知カードが送られます。
通知カードは、薄っぺらい紙のカードで、持ち歩くコトは想定されていません。
あくまでも、各人に番号を通知するためのカードです。
一方で、それとは別に、マイナンバーカードと言うモノが存在します。
マイナンバーカード
マイナンバーカードは、役所に申請して手続きすれば取得可能です。
実際に取得してみました。
プラスチックにICチップが埋め込まれた、クレジットカードに似たカードです。
表面には、氏名、住所、顔写真、生年月日、性別、臓器提供意思表示欄があります。
これが、表面です。
カードの下にあるのは、透明のカードケースです。これが特殊なんですが、カードをカードケースに入れると、このようになります。
写真を見てわかるように、性別と、臓器提供意思表示欄が隠れるようになっています。
次に裏面です。
裏面には、マイナンバーと氏名が記載されています。
ケースに入れると、マイナンバーが隠れるようになっています。
さっきも書いたように、マイナンバーは非常に重要な情報であり、このマイナンバーカードも、基本的には、このケースに入れたまま使うコトを想定されています。
ケースに入れないと、マイナンバーが丸見えだからです。
ケースに入れた状態だと、わずかに大きさが増すので、財布などのカードケースに入れるのに不向きなんですよね。
マイナンバーカードは、運転免許証よりも扱いを慎重にすべきカードですね。
何せ、顔写真、住所、氏名、生年月日、性別に加えてマイナンバーも載るからです。
なので、この、ケースに入れて扱うと言う発想は正解です。
しかし、根本的な考え方はボクは間違っていると思います。
通知カードと違ってマイナンバーカードは持ち運びを前提にしています。
これを使えば、コンビニ等で住民票を取れるなどの機能があるからです。
しかし、カード自体にマイナンバーを記載する必要はあるんでしょうか。
持ち歩く以上、紛失リスクがありますよね。
誰かに拾われたら、マイナンバーを含む個人情報が軒並み流出します。
持ち運び前提である以上、人間の目に見える形での記載はすべきでは無いと思います。
せっかく、ICチップも搭載されているのだから、あくまでも、情報は端末で吸い出す形にすべきですよね。
そのために、通知カードとマイナンバーカードが別々に存在するわけですし。
番号を知るのはあくまでも通知カード。
そして、マイナンバーカードはサービスを受けるためのカード。
今どきのスマートフォンは、紛失しても、そうカンタンには情報が漏れないようにできています。
指紋認証や顔認証やパスコードなどを入力しないと操作できません。
それは基本中の基本です。
それを考えると、持ち運び前提のマイナンバーカードにマイナンバーが目に見える形で記載されているのは、何ともちぐはぐに感じます。
国としてはマイナンバーカードの取得を促しているようですが、このカードはとても恐ろしくて持ち歩けません。
今後、マイナンバーカードを普及させて、行政サービスの利便性と効率性を上げるのであれば、カード自体に目視できる個人情報は載せずに、特定の端末でしか情報を読み取れないようなタイプにするべきだと思います。
実際のトコロ、マイナンバーカードはまだまだ普及していませんが、それにはそんな理由があると思うんです。
また、発行しても、これではロクに使えません。
通知カードと同じく、自宅などで厳重に保管するしかありません。