NGT48
今年は、NGT48の話題が続いています。
ボクは、NGT48のコトをほとんど知りません。
AKB48の関連グループだと言う認識程度です。
そして、ニュースから得た情報として、あるメンバーがファンとされる人から暴行を受け、でも事件は不起訴になり、運営側は、その被害者を加害者と呼んで、そのメンバーやグループを卒業する、と言うコトくらいですかね。
ネットの現実
ボクもインターネットのニュースはよく読みますし、Twitterも1万人以上フォローしているので、様々な人の書き込みを読むコトができます。
これだけたくさんいると、当然、この話題に触れる人の書き込みも豊富です。
色んな意見がありますが、よく見られるのが、運営者の責任を問う声と、事件の全貌を明らかにせよという声ですね。
卒業するメンバーと確執のあった別のメンバーが、暴行の加害者とつながりがある、と言うウワサもあります。
しかし、事件自体が不起訴になり、詳細は明らかになっていません。
そもそも、不起訴になった理由すら明らかではありません。
要は、事件に関わった人物たち以外の世間のほとんどの人たちは、事件の事実を知らないわけです。
あくまでも、推測もしくはウワサによるモノだけ。
だから、事件の詳細を明らかにしろと言う声が多数、上がるわけです。
そして、運営に対する誹謗、あるいは、加害者と関係があるとウワサされるメンバーへの中傷。
ボクは、ここに矛盾を感じています。
暴行事件があったのは事実。
しかし、どのメンバーが加害者に関わっているのか、あるいは、そもそもホントに関わっているのかどうかも明らかにされていません。
にも関わらず、関わったと「思われる」メンバーに対する罵詈雑言の嵐。
ボクは別に、加害者を擁護するつもりは全くありません。
ただ、日本は法治国家であって原始国家では無いはずです。
なので、推定無罪。
罪が確定するまでは無罪のはずです。
でも、ネット上では、関わったと「ウワサされる」メンバーへの罵詈雑言の嵐。
その人たちは明らかに罪深いわけで、擁護はできません。
非難は、罪が確定してから行うべきであって、推測やウワサに基づいて行うのは間違いです。
冒頭に貼った記事。
NGT48に残るメンバーすべてが加害者とは限りません。
中には、ホントに事件とは無関係で、純粋にアイドルを目指してがんばってきたのに、たまたま同じグループ内で事件が起こってしまった人がいるかもしれません。
そんな人もひっくるめて罵詈雑言を浴びせられるとしたら、それは何の罪も無い人を痛めつけているのと同じなので、やはり罵詈雑言を浴びせている人たちも加害者です。
正義を振りかざして、実は自分も同じ罪を犯している。
そのコトに気付いていない人がたくさんいる。
それがネットの世界です。
繰り返しますが、事実が明らかになり、罪が確定するまでは推定無罪です。
それがわからない人は、その人もまた加害者です。
ネットの世界と書いてしまいましたが、もちろん、ネットへの書き込みは現実の人間が行っているわけで、現にこの国で起こってしまっています。
つまり、残念ながら、この国には、原始的な人たちがたくさんいる、そんな状態です。
事件を擁護するつもりはありませんが、加害者を非難しながら実は自分も加害者になっている。
それが当たり前になってしまえば、何の罪も無い人がこれからもどんどん被害に遭うのと同じ意味です。
原始的な人たちなので、ボクがこのようなコトを書いても理解できないとは思いますが、ボクには、そのコト自体が少し恐ろしいと感じています。