どっちを応援するか
タイトルの漢字、読めました?
- はんがんびいき
- ほうがんびいき
どちらも正解です。後者の読み方は、あの源義経を指す場合に使うようです。
判官義経なんだとか。
で、この判官贔屓、要は、なんとなく弱いものというか不利な立場の人を応援しようという気持ちなんですね。
世の中にはミーハーな人もいれば、それに反抗する人もいる。
長いものに巻かれる人もいれば、逆らう人もいる。
そういう後者の人たちが判官贔屓に近いですかね。
例えばプロ野球。
一昔前はプロ野球なんて読売ジャイアンツが圧倒的に全国区の人気があって、それと同じセントラルリーグに属するチームはジャイアンツ戦のテレビ中継のおかげで顔が売れるので知名度はそこそこ高まります。
一方、パシフィックリーグはテレビではめったに放送されないので、知名度はセリーグと比べると圧倒的に低く、必然的に人気も出なくて球場はガラガラで、それがさらに悪循環で。
ところがいまはセリーグもテレビ中継がほとんどなくなったおかげで、両リーグとも知名度が大して違わなくなったんですよ。
イメージ的にセもパもそんなに変わらないし、むしろ強打者や好投手はパリーグのほうがいまは多いので、昔では考えられないほど多くの観客を集めるようになりました。
そんな昔のパリーグを応援していたのがボクでした。
こういうのを判官贔屓と言うんでしょうね。
だって、パリーグの阪急ブレーブスの投手がノーヒットノーランをやっても、翌日の関西のスポーツ新聞の一面はセリーグの阪神タイガースのサヨナラ負けですよ。
それくらい扱いに差があったんです。
そんなのを見てるとボクの血は騒ぐんですよね。
このブログでも何度も書いてきました。
物事は表面では無く中身が大切だ。
人気があるからってサヨナラ負けをトップに持ってくるより、やはりノーヒットノーランをきちんと称えるのがホントでしょ?
だからボクは世の中の人気とか流行にとらわれず、きちんと中身を評価しよう。
子供の頃にはそういった思考は出来上がっていました。
20年前まで、世の中のパソコンといえば圧倒的にNEC製品でした。9割です。
そのなかで、シャープがX68000という高性能パソコンを登場させ、富士通も負けじとFM TOWNSという高性能パソコンを登場させました。
残りの1割でそれらはしのぎを削ったんですが、ボクが選んだのもNECでは無くFM TOWNS。
いや〜、パソコンの世界でマイナーな部類に入ると苦労するんですよ。周りにユーザーがいませんから。
NECのPC-9801シリーズを持っている人はたくさんいたので、お互いにゲームを貸し借りしていたんですが、それを横目に高画質なグラフィックス、高音質なサウンドのFM TOWNSのゲームで遊んでいました。
そういえば、もっと昔、任天堂のファミリーコンピュータが世界的大ヒットしていたころ、我が家にはそのファミコンではなくライバル(と言っても数では圧倒的に負けている)セガ・マークIIIというゲーム機がありました。ファミコンよりはグラフィック性能は上でしたね。
マイナーでもいいじゃん
ホントね、マイナーな道を選んじゃうんですよ。
世の中の10人のうちの9人に入るんじゃ無くて残りのひとりになる。
そんなボクはいまこうやってiPhoneのブログを書いてきます。Macのこともよく書きます。Macはパソコンの世界ではマイナーですが、iPhoneはスマホの世界でメジャー。
メジャーの機種を使ってるじゃないか!
と言われるかもしれません。
そりゃそうです。iPhoneを選んだのはメジャーだからじゃなくて、中身が良いと判断したからです。
上に載せた2つの記事を読んで貰えばわかりますよね。
世の中の流行に乗って選ぶのと、自分の目で選ぶのとで、結果はたまたま同じになっても、その過程は全然違うわけです。
Macなんてまさにそうですね。
別に判官贔屓するまでもなく、実際に使ってみると使いやすいわけです。
長年、Windowsぱそこんを何機種も乗り換えてきたボクがそう思ったんです。
なのでAppleのファンでもNECのファンでもソニーのファンでも何でも無いんです。
自分が実際に経験して優れているかどうか。
優れているのなら、それがマイナーであっても採用しよう。
こんなに使いやすいのにこんなにマイナーなMac。
なんて不憫なんだ、と。じゃあボクが使おう。
それがボクの考え方。
だから、もし世の中でiPhoneを持っている人がほとんどいなくなったとしても、ボクにとって優れている機械なら使い続けますよ。
かつて、いすゞという自動車メーカーのピアッツァというマイナーなクルマを買ったように。
判官贔屓。
ただね、実際に源義経がそんなに優れた人物であったかどうかは議論の余地がありそうですが。