新紙幣
日本の紙幣が刷新されるコトになりました。
1万円札の「1」と1千円札の「1」のフォントが異なるのは、見分けが付きやすくするためのようですね。
なら、
- 10,000円
- 1,000円
で良い気もしますが。
そんなニュースを見ながら、ぼんやりと2つのコトを考えてみました。
端数紙幣にする
これは仮の話ですが、ボクが政府の人間でキャッシュレス化を推進するなら、紙幣の種類を、
10001円札、
5001円札、
1001円札、
にします。
すると、現金での買い物時に小銭がやり取りされる確率が飛躍的に上がり、あまりにも面倒なので、一定の数の人たちがキャッシュレスに走るでしょう。
もっと言えば、
17,341円札、
5,327円札、
1,246円札、
のようにすれば、非常に面倒なコトになります。
こうすれば、さらに多くの人がキャッシュレスに走るでしょう。
期限を設ける
紙幣が新紙幣に変わるっても、通常は、旧紙幣も使えます。
しかし、あえて、期限を設けるのはどうでしょうか。
銀行などに預けてある人には関係無い話ですが、いわゆる、
タンス預金
として、自宅に札束をため込んで(隠して)いるような人は、やむなく引っ張り出す必要が出てきます。
消費するか、新紙幣に両替するか。
税金逃れのためにタンス預金している人も一定数はいるでしょうから、それらの捕捉にも役立ちそうです。
まあ、紙幣が刷新されるだけでも自動販売機の更新などで巨額の景気浮揚にはなるんですけどね。
過渡期のムダ
最後に、ついでに書きますが、今って、現金と電子マネーの両方が使える過渡期なので、非常にムダなんですよね。
1台の販売機に、現金処理機能と電子マネー処理機能の両方を装備する必要がある。
当然、コストは上がります。
理系以外の人には理解しにくいかもしれませんが、世の中の装置と呼ばれているモノには、
- 機械
- 電器
があります。
この2つの分け方は厳密では無いんですが、ここでは説明をしやすくするために、あえてこう呼ぶコトにします。
機械と言うのは、物理的に何かの部品が動作するモノを言います。
例えば、通常のパソコンのキーボードは、キーがガチャガチャと動くので機械です。
でも、スマートフォンの画面に表示されるキーボードは部品が動くわけでは無く電子的に表示しているだけなので、電器と呼ぶコトにします。
機械の最大の欠点は、経年劣化です。
例えば、自動車のタイヤがわかりやすいですよね。
載れば載るほど摩耗します。なので、いずれ交換が必要です。
物理的に何らかの部品が動作するモノは摩耗などによって劣化していくので、メンテナンスが必要です。
駅の改札機を考えましょう。
昔からある紙の切符を処理する改札機は、内部でモーターやベルトが物理的に動いて切符を流していきます。なので、ベルトやモーターはすり減っていき、定期的に交換が必要です。
しかし、Suicaなどの電子チケット専用の改札機は、モーターやベルトなどの駆動部品がありません。つまり摩耗は起こらないのです。
もちろん、電器であっても、電気的な影響で長期的には性質が変化するため、メンテナンス不要とは言いませんが、少なくとも、機械のような可動部品は無いので、メンテナンスコストは大幅に削減されます。
店舗のレジもわかりやすいですよね。
現金が存在する限り、現金の集計作業が必要です。
現金と電子マネーが混在する現在は最もやっかいで、現金集計と電子マネー集計を合わせる必要があります。
もし、将来、完全にキャッシュレスになれば、レジの集計作業は不要と言うか自動になりますし、お釣りの準備もいらなくなります。
現金の持ち運びも無くなるし、レジの現金入れの出し入れによる摩耗も無くなります。
キャッシュレス化と言うのは機械から電器への転換と言う意味で、大きなメリットがあるのです。
ちょっと話がそれましたが。