給付金
政府や自治体が国民を助けるために給付金を支給するコトがあります。
この場合、もちろん予算制限があります。
予算制限がある以上、誰にでも給付金を支給するわけにはいきません。
一般的には、おカネ持ちに対する支給よりも、貧しい人に対する支給の方が公平だと言われます。
それは、公平性の観点からも正しいと言えますが、効率性の観点からも正しいと言えます。
効果
その理由を書きます。
例えば、年収が3千万円のAさんと、年収100万円で生活に困っているBさん。
この2人に10万円を支給したら、どうなるか。
一般論です。
Aさんはもともと高収入なので、10万円もらったところで、大喜びでそれを使う可能性は低いです。
何せ、おカネに困っていないので。
なので、慌ててそのおカネを使うコトはありません。
一方のBさん。
生活に困っているので、10万円もらったら、すぐに生活必需品や食べ物を買います。
つまり、給付金が即座に消費に使われる可能性が高いのです。
政府や自治体とすれば、貧困者を助けると言うダイレクトな目的のために、Bさんに10万円を支給するのは正解です。
そして、Bさんが即座に消費を行うコトで、経済が活性化するのも目的なのです。
おカネ持ちよりも貧困層の人数の方が多いので、それらの人々に給付金を渡せば、少人数のおカネ持ちに給付金を渡すよりも、救済面と経済面の両面で、効果的なわけです。
と言うわけで、給付金は貧困層を優先するのが正しい、と言う意味がわかっていただけたでしょうか。
エンゲル係数が43年ぶりの高水準と言うニュースが流れていたので、こんな記事を書いてみました。