持株会のメリット
今日は基本的なお話。
株式会社に勤務しているみなさん。
持株会に入っていますか?
持株会ってのは自分の勤務先企業の株式を毎月継続的に買う制度です。
メリットがあるから、こういう制度があるわけです。
どんなメリットか。
まず、ドルコスト平均法であることです。
以前、説明しましたね、ドルコスト平均法。
他のメリットは?
例えば従業員ががんばって業績が上がれば株価も上がるので、自分自身のモチベーションにもつながるわけです。
あと、自社の株価が高い場合、通常の方法では買いにくかったりしますよね。
例えばその会社の株を買う単位が1000株単位だとして、株価が5000円なら、500万円用意しないと買えないわけです。
でも、持株会なら小口で買えます。3万円とか。
さらに会社によっては奨励金もありますよね。
1割オマケしてもらえるとか。
3万円分買うと3000円追加してもらえる、みたいな。
で、こういうのが毎月給与から天引きされていくので、強制的に資産形成されていきます。
ま、無駄遣いしがちな人向きですね。
デメリット
では、デメリットは何でしょう。
実はボク自身が経験済みです。
そうです。
倒産
ですね。
会社が倒産した場合、ダブルパンチに見舞われます。
- 収入が無くなる
- 持ち株の価値がゼロになる
これは痛いですよねえ。収入が無くなると同時に株の資産価値もゼロになるわけですから。
持株会なんてやらずに、そのおカネをコツコツ貯めておけば、会社が倒産しても貯金は残っていたはずですからね。
これ、持株会の痛い痛いデメリットなんです。
何せボク自身が身をもって体験していますから。
上場企業ですよ、上場企業。
それがリーマンショックで一瞬で消滅。
分散
なので、持株会をやる人は、必ず資産の分散を心がけましょう。
上にも書いたように、持株会にはメリットがあります。
やること自体は良いことです。
だから、会社が倒産しても平気なように、分散しておくわけです。
自分の資産が会社の株しか無い、なんてことにならないように。
例えば、
- 持株会
- 一般株式
- 外貨
- 不動産
- 金などの現物資産
こんな風に、5種類くらいの資産に分けておけば、それらすべての価値が一度にゼロになる可能性は低くなります。
例えば外貨を考えてみてくださいよ。
日本円とアメリカドルの両方で貯金するとしましょう。
すると、もし円安になったら、つまり円の価値が落ちたら。
日本円しか持っていない人は資産価値を落とすことになります。
日本は資源が無くて外国からの輸入品が多いので、日本円の価値が落ちたら多くの物価が上がってしまって、生活は苦しくなります。
でも日本円とアメリカドルの両方を持っている人なら、日本円の価値が落ちると自動的に相対的にアメリカドルの価値は上がります。
片方が下がれば片方は自動的に上がるので、結果として資産価値はキープできますよね。
円高でも同じこと。
シーソーと同じで、逆の動きをするモノを両方とも保有しておけば、どちらかが落ちても、もう一方は上がるので、リスクを回避できます。
これが資産分散の意味です。
儲け話の一環として資産分散の話を見かけますが、あれは基本的に間違い。
資産分散はあくまでリスクヘッジです。